目次
1. ディベートのすすめの概要
2. ひかるさんの感想文
3. あいかの感想文
4. 結果報告
1.ディベートのすすめの概要
ディベートのすすめは、毎年春に行われるAsian Styleの大会です。
ルーキー枠が用意されていること、社会人が参加できることもあって、幅広い層が参加するレベルの高い大会となっています。
また、各チームがLoveの定義について答え、Facebookでいいねを多く集めたチームが表彰されるという、面白いシステムがあります。
2.ひかるさんの感想文
こんにちは。ICU2年(新3年)の堀田です。
実は去年のTokyo Miniの感想文もまだ書いてないのですが、それはもう過去に葬ろうと思っています。
この感想文では、大会当日について書くというよりも自分のジャッジとしての旅路(ごく短いですが)を少し振り返りたいなと思います。
2017年のJapan Bp, 2018 Osawa Cup, などジャッジとしてちょくちょく大会に出ることはありましたが、僕が本格的にジャッジに関して勉強する/練習するようになったのは今年の1月末からです。そうです、まだまだ本当に未熟なんです。
ジャッジを頑張ろうと思ったきっかけは今月3月末にあるICUTでした。ICUTのDCA—。去年なんとなく「今年はひかるじゃない?」って流れで決まった時には何も考えていませんでした。しかし徐々にACのメンツが揃い、実際にFBのメッセンジャーでやり取りをするようになってから、現実味が増してゆくと同時に、輝かしい実績を持つ他のACに比べて自分の場違いさをひしひしと感じるようになりました。
まあ、考えてみれば当たり前なことです。別に僕はCAのありまゆさんからDCAとして選ばれたわけではなく、ホスト大学のクウォータでACメンバーになれたわけですから。だから僕は不必要に「なんでこんな自分が…」なんて自責の念に駆られることはありませんでした。
ただ、だからプレッシャーも感じなかったかというとそれは違います。プレッシャーというより悔しかったという表現の方が正しいかもしれません。「出来の悪いジャッジがDCAになってる」と思われるのがただただ嫌で、その一心でジャッジとしてもっと成長しようと決意しました。
ジャッジ上手くなろう!と決意してまず行ったのがジャッジ資料を読み漁ることでした。僕は人に頼るのが苦手なので、影で成長してやろうと思ったんです。ただ、すぐに壁にぶち当たりました。「どこから手をつけて良いかわからない…」と。案の定、練習でもその後でた大会でのジャッジの実力が伸びていることをあまり実感できずとてももどかしい気持ちでいました。
そんな暗中模索の状態から抜け出せたきっかけが大岡山練です。そう、あのオーソリが集う練習に何回かお邪魔させてもらいました。そこで世永さんや榎本さんにジャッジのフィードバックを何回ももらい、PDCAサイクル(笑) を実践してどんどん自分のジャッジングを見直していきました。
今まで、個人主義で我が道を行く(があまり上達しない)性格だったので少しは成長できたのかなと思います。やっぱいわゆる「オーソリ」と呼ばれている方々はすごいっす。
そして、2月最初のAsian Bridgeからthe関西、そしてICUT前最後のディベすすで初めてプライズに入ることができました。自分のジャッジングが急激に伸びたとは思わないですが、初めてプライズという形で認めてもらえた気がしたのでとても嬉しかったです。
ただ、これに慢心することなく、正念場のICUTがもう直前に迫っています。しっかりDCAとしての役目を果たせるよう、最後まで気を抜かず精進してゆきたいです。
3.あいかの感想文
最近実家の猫が死んでとても悲しい思いをしている宮澤愛花です。今回は3月2・3日に開催されたディベすすに関してお話ししたいと思います。きっとひかるっちがすんごくいいことを書いていると思うので、私はさらーといきます。
今回のブログでは特に書きたいことが思いつかなかったので、組んだ大先輩であるたくとさんと浅井さんから学んだことをシェアしたいと思います!箇条書きで書きます。ごめんなさい。
・大きな理由がないのなら大会に出よう!
大会は練習の場って考えればいいじゃん!と言われました。確かに、予選で4ラウンド、+2日目でのラウンドをすると考えると、週2でしか練習来ない人なら予選だけで2週間分の練習をしてる!!またこれは個人的な考えですが、絶対目標とそれを達成ないといけないデットラインがあった方が人は成長すると思うのです。まぁ当たり前ですよね。これをしないといけないとぼやけた感じでしかないのなら、やる気は起きないし、効率悪し、成長しません。だから大会に参加して自分にプレッシャーかけるといいと思います。
・ディベートできるときにはディベートをしよう!
上級生になればなるほど、ジャッジをしないといけなくなるから、チョイスがあるうちにはなるべくディベーターをして大会とか望むべき、だそうです。
・勝つためには??
絶対に勝つためには、ディベートで大切なこと/ジャッジが大切にする基準を見抜かないといけない。まぁあれですよね。Burden of proof/BOP.つまり言えることではなく、言わないといけないことをちゃんということです。BOPを見つける&証明するためには何をすればいいのかというと、factの整理してモーションによって起こる変化を見つければいいのです。このモーションをとることによってどのような人にどのような選択肢があるのか。それによってどのような行動に移るのかなどなど、モーションのSQとAPによってfactとして変化する所を見つけます。Factの中でGOV・OPPそれぞれに有利な事象が出てくる。それらを理解したら、自分たちのBOPが見えてくるはず。
例えば、This house would compel HIV infected people to disclose their disease to their sexual partnersのモーション
Fact整理
HIVがうつる時って?
a)
付き合っているカップル
うつる場合
うつらない場合→次の性行為の時にうつる可能性ありOR ずっとうつらない
b)
売春婦
ゴムをつける→うつらない
ゴムをつけない→うつる
c)
不倫
d)
セフレ
↓
うつる場合(GOVのハーム)
うつらない場合
そもそもHIVになるのって?
a)
HIV持っている人からうつされた
b)
環境要因(注射器、母親が持っていた母乳・胎児の時に血で感染)
モーションとった時の個人の行動パターン
言わないオプション
a)
言わないで、感染させて、捕まる
b)
言わずに関係性を終わらせる(OPPのハーム)
言うオプション
a)
パートナーが受け入れる(GOVが言える)
b)
関係性が終わる(OPPのハーム)
→GOVとしては反論できる
-別れてよかったじゃん
-別れて自分を受けれるもっといいパートナーを見つけれるやん!
-悪くても、振られるのって人権侵害じゃないよね
(このリバトルもfactを考えれば、すぐに出る)
じゅぁCompelしなかったらどうなるの?
GOV
健康被害!!
→OPP モデルで教育する
めっちゃ初期段階だったら薬でeffectが出てくるのをめっちゃ遅らせられる
訴えればいいじゃん、犯罪って基本的に事後対処だからこれもそれでいい
うつされなくても、リスクにコンセントするのが大切
→OPP いや、聞きたい人が聞けばいいじゃん
OPP
そもそも人々はうつすインセンティブない
好きだから/相手に怒られる/訴えられる/風評被害「うつした人」って言うレッテル/いじめ
→GOV裁判とは風評被害とかだと関係性崩れるし、自分がHIVがあるとバレるから
まぁこうやってモーションによって起きるfactの整理をすると各サイトのBOPがわかる
例えば、GOV
全部のケースがうつされる訳ではない、うつされてもハームがmitigateされる可能性もある
↓
やばいケースのハームが一部でもwhy do we have the compel them to disclose?
・fact整理とburdenを考える人の役割分担
一人はモーションのワーディングからすぐわかるバーデンや基準を考える。これは1stのほうがいいかもだそうです。まぁスピーチを書かないといけないから、すぐにわかるほうがいいから。もう一人はさっきやったfactとしてAPの変化を細かく考える人。後ろの人がやったほうがいいのは、時間がかかるし、リバトルとかで使えるから。でも得意不得意があるから、どっちでもいいけど、ちゃんと分担しているとチームとしていいかもですね。
・絶対にリバトルされないケースしかいらない
逆にリバトルが機能するケースは間違っています。ある程度沢山のモーションをやっていると、こういう系のモーションはこのようなことを言えばいいってぱって思いついたり、こういうハームがありそうって思ったりして、そこからケースと立てていくと思うんです(最近の自分がそうだった)。だけど、ディベートのほとんどはnot mutually exclusiveだそうです。そこでmutually exclusiveな所を探さないと、リバトルが機能してケースが崩れてしまいます。じゃぁmutually exclusiveな所を探すためにはどうすればいいか?これもfactの整理をちゃんと行うこと。このモーションをとることによって、何かfactとして変化するのかを考えます。そのように考えると何がmutually exclusiveで何がそうでないかがわかる。Factとしてあることをケースとして立てたらリバトルも機能しないでしょ?とのことです。例えば、ban abortionだと、factとして変わるのは母親が絶対に子供を産まないといけないこと。ここで生まれた子供が苦しむとかいうとそれはfactではない。簡単にOPPから、孤児院に預ければいい/親のincentiveが変わるかもでしょ?とリバトルができてしまいます。つまり、どっちの世界にもあるfactと片方の世界にしないfact整理すると良いケースができるのです。
・fact整理のためにはリサーチ
その場で考えてわかるものもあるけど、リサーチして事実として知らないと出てこないことは沢山あります。だから、コツコツリサーチしましょ
・プラクティカル→プリンシプルの順番
例えば政府が何かを禁止するときってハームがあるからではなく、そのハームが権利の侵害をしている時。ただハームがあるって言うのもありだけど、必ず勝てるわけではない。逆にプリンシプルがあるけど、結局事象としてそれが起こるか証明しないと勝てない。またプリンシプルは両サイドがプラを立てた時に、じゃぁどっちが優先されるべきなの?っていう時の比較基準として使われる。まぁどちらにせよ、ちゃんとSQ APによって変化するプラクティカルの話が証明されてないといけない。
・一緒に組む人は変えましょう
ワールズのための練習とかじゃなければ、色々な人と組んでみましょう。ずっと同じ人と組んでいると、考え方もずっと同じだし、相手が留学とか行っちゃたらオワタだし、もし人間関係がもつれたらそれもオワタになるから。まっじで無理!っていう人以外となるべく多く組みましょ〜
・情報処理能力
これは直接教わってはいないが、浅井さんとたくとさんとみて感じました。上手いディベーターって情報処理能力がとても高い。たくさんのお話がディベートで出てくる中で、それを綺麗に頭の中に整理して、それを元にリバトルとかリコンストとかスピーチを書いているから、聞いててわかりやすいし、効果的。どうすれば情報処理能力が上がるかよくわからないけど、自分に著しく足りていない能力なので、身に着けたいです。整理することを意識してディベートのラウンドに取り組んで、それを何回もすれば身につくのかね〜やってみます。
・感謝
最後に一緒に組んでくださったたくとさんと浅井さんに大感謝です。マターを教えてくださるのではなく、上のように違うモーションでもいいマターを出せるための考え方やディベートへの取り組み方など、自分一人では考えるのに1年ぐらいはかかるものを丁寧に教えてくださいました。本当にありがとうございます。今は頭ではわかっているけど実際にディベートするときにすべて活用できていない気がするので、しっかり身に付けるように頑張ります!(麻雀のやり方も教わりました。ありがとうございます)
あ、最後に大会に出た感想がパッと出たので、それを書いて終わらせます。
「焦り」が沢山湧いてきました。同期の上手い人や近い先輩とかみて、それに自分を比較して「やばいやばい」と感じました。上手い人に頼らず、自分自身でちゃんとしたマターやスピーチ、チームの一貫性を出せる力を身につけられるようにしたいと思いました。頑張ります。はい、さよなら〜〜
4.結果報告
-Best Adjudicator
3rd : Hikaru Hotta
-Quarter Finalist
お~いお茶 (Chiaki Hagimoto, joints)
-Pre-Quarter Finalist
俺 0th best speaker 取るわ (Aika Miyazawa, Takuto Kobayashi, Hirohito Asai)
3rd Best Adjudicator : Hikaru Hotta
Quarter Finalist : お~いお茶 (Chiaki Hagimoto, joints)
Pre-Quarter Finalist : 俺 0th best speaker 取るわ (Aika Miyazawa,
Takuto Kobayashi, Hirohito Asai)
20 cans a day to be Will Jones (Taiga Nakai, joints)
あふれ出る魔剤中毒者感が魅力です(?)
紅葉の敵は明日の友 (Fumie Nakayama, Kaho Miyata, joint)
Adjudicators (まさよさん、けいさん、ひかるさん) と
応援に来てくださったあゆみさん!
大会後みんなでワイワイ食事会!