2011年3月31日木曜日

Pre-銀杏杯 優勝

このたびの東北地方太平洋沖地震により被災された皆様ならびにそのご家族の皆様に心よりお見舞い申し上げます。
皆様の安全と被災地の一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。






大地震で大会が中止や延期になる中、
3月29・30日にPre-銀杏杯という大会が開催されました。



な、なんと・・・・・・・


ICUA(誓・啓太・光貴)全勝、1位ブレイク
優勝!!!!!!!!!!!

そして我が部長、啓太ベストスピーカーを受賞しました!

また、一年生ながら、大胆なスピーチと持前の知識、鋭い視点を持つ光貴
6thベストスピーカー

MDOでもジャッジブレイクした舜太郎がまたもや
1年生ながらジャッジブレイクを果たすという好成績をおさめました。

ICUOBの我らのとしさん2nd Best Breaking Adjudicatorです。




ちなみに真ん中のシャツは会場にあった忘れ物だそうですが、
景品がなかったので、これを景品としてもらったそうです(笑)

そしてそのシャツをこーきが先に帰ってしまった誓くんに見立てて
こーきが誓君シャツの肩に手をかけているそうです!
なんて素敵なチームなんでしょう!(笑)



ICUDSは4月の春JPDUも完全優勝目指し、がんばっていきます!


Motions
Round 1: Twisted Classics
THW allow companies to refuse to hire smokers. 
THBT EU should sanction its members that allow prostitution.
THBT cosmetic surgery should come under national health insurance.
Round 2: First Nations
THW let go of dying languages.
THW prohibit Inuits from hunting whales.
THBT indigenous people convicted of a crime should be sentenced traditionally by their own community.
Round 3: International Justice
THBT western liberal democratic countries should punish communication companies which cooperate with oppressive governments’ censorship policies
THW grant an immunity to dictators who voluntarily step down.
THW invade Libya.
Round 4: Radical
THW grant all higher primates rights equivalent to those of human children.
THW make the post-mortem donation of organs compulsory without exception.
THW physically castrate sex offenders.
Semi Finals: Crime
THW allow the police to use racial profiling.
THW prosecute all perpetrators of domestic violence without the consent of the victim.
THW criminalize pre-adult circumcision.
Grand Final: Military
THW use military force to rescue journalists captured by the enemy.
THW grant citizenship in exchange for military service.
THBT soldiers should be allowed to withdraw from fighting on religious grounds.
Masters: Happy Graduation, Shota!
THW abolish the University of Tokyo.

2011年3月27日日曜日

MDO 体験記 Part 2

【Result】

関舜太郎 ジャッジブレイク

北代真理 Oct-Finalist

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2011 MDOは私にとって初の国際大会で、自分のディベートに対しての姿勢をたしなめてくれた大会でもありました。

せい・ようこ・わか
はじめて世界レベルのディベーターたちと対面し、彼らの巧みな表現力や内容の濃さに圧倒されっぱなしだった3日間は、非常に刺激的であったと同時に、自分のディベートに対しての努力や熱意がまだまだ足りないことを思い知らされ、反省させられた大会ともなりました。

海外(主にアジア)ディベーターについて
とにかく日本人に比べて断然英語力・表現力があり、第一戦目から圧倒されました。私はアメリカに4年近く住んでいたこともあり、英語力には多少の自信があったのですが、本来日本国内の大会だと「有利」とされる英語力も、国際大会では「前提」とされていました。よって、唯一ともいえる私の武器であった「英語力」は国際大会では大したアドバンテッジにならず、かといってほかに「武器」を持っていたわけでもなかった私にとって、自分の努力の足りなさをしみじみと実感させられた大会でもありました。
☆ずばり(私、個人として)国際大会で活躍するために必要(だと感じた)な武器とは☆
1.英語力
2.表現力
3.内容(知識)


まず1の英語力ですが、国際大会では国内大会に比べはるかに「英語力」の要求度が高いと感じました。日本国内では「英語ができること」が大きな武器となることも多いですが、国際大会では「英語ができること」は前提であり「当たり前」のことなので、逆に一定レベルの英語力がないと非常に不利となってしまいます。それはジャッジを見ても分かることなのですが、例えば国内大会だとジャッジは日本人がほとんどです(日本なので当たり前ですね)。なので、ディベーターが多少ジャパニーズ・イングリッシュで話しても、だいたい内容は理解してくれます。しかし、MDOを含め国際大会では、ジャッジのほとんどが外国人です。よって、日本人のジャッジがとってくれるようなことでも、とってくれない場合があります。今回も、ジャッジさんのなかにはあまりのジャパニーズイングリッシュに聞き疲れたのか、途中で書くのを放棄していた方もいました。また対戦するディベーターも海外勢がほとんどのため、「通じる」英語力を身につけておくことは必須だといえます。
2.の表現力は、国内大会でももちろん要求される課題だと思いますが、国際大会では特に際立っていたように思えます。とにかく、海外ディベーターの表現力は半端ない!と思わず感嘆されられ、同時にディベートにおける表現力の大切さを痛感しました。いくら良い内容を口で話したとしても、本人に説得力がなければ、訴えかけるものが伝わってこない。その点、海外ディベーター(とくにファイナリストたち)は、言ってる内容を別にしても、非常にマナーがよく、たとえ言ってることがめちゃくちゃでも思わず納得させられてしまうような迫力と説得力でした(実際はジャッジがノートを取るので内容がめちゃくちゃであるのはよろしくないのですがw)。
表現力を上げるには様々な方法があると思いますが、多分一番効果的なのは、GOV ならGOVがいうべきこと、OPPならOPPがいうべきことを「絶対正しい!」と信じ込むことではないかなと思います。要は、自分が言うことを絶対あってる!正しい!と信じて絶対の自信をもって話すことだと思います。なんて書いている私も、自分が本当に信じていることは熱を持って語れるのですが、自分が信じていることと逆のサイドで戦わなければならなくなると、急に自信をなくし説得力をなくしてしまうタチなので、気をつけていきたいと思います
3.内容(知識)
やはり内容がないと、自信を持って発言はできませんよね;; この点は、非常に同じチームの瀧澤誓と花木洋子に助けていただきました。ここでお礼を述べておきます。日本国内大会でも常にこの分野に対しては苦手意識を持ってしまっていたのですが、やっぱり内容がないと国際大会はきついなと反省いたしました。特に海外ディベーターが思いのほか知識が豊富だったので、なおさらです;
内容は一晩二晩で身に付くものではないと思いますが、とりあえず毎日欠かさず新聞を読む・Newsweekなど英語の雑誌にも手をつけてみる、など身近なことからはじめてみたいと思います。というよりも、そろそろ本気で克服していかないと、今年入ってくる後輩に笑われてしまうこと確実なので、頑張ります!ディベーターとしての生死にかかわる問題です(汗)

☆マレーシア全体の印象☆
マレーシア全体の印象については、気候が温暖で安定しており、環境も緑が多くて、とても過ごしやすいところでした。食べ物は正直日本のほうが良いですが 笑
ホテルも、4日だけだと思えば、我慢できるレベルです。ただ部屋は全体的に暗めで、壁のところどころにシミ・ヒビがあることを考えると、怖がりな方は、あまり夜中に外出しないルームメートを選ぶと良いかもしれません(笑)
☆この大会で得たもの☆
残念ながらICUチームして結果を残すことはかなわなかったのですが、私個人として、結果以上に大切なものを手に入れることができたと思っています。それはズバリディベートに対する「パッション」です。
実は、MDOに行く前何度練習しても負け続けるといったスランプに陥っていた私は、ディベートを続ける意味があるのか・・・と悩み、練習にも行く気が起きないといった状態でした。正直、MDOに応募したことも間違いだったのではないか・・・とさえ思えて、ディベートに対して一切の熱が失われたかのようにも思えました(今考えるととても失礼な話です。ディベート部のみなさん、ごめんなさい)。でも、MDOで世界レベルのディベーターを見、聞き、対戦し、コテンパンにやっつけられ、鳥肌の立つようなスピーチを聞くうちに、自分にはまだなにもはじまっていない、全然努力をしていないじゃないか、と目の覚めるような思いを何度もさせられました。
日本に戻ってきて一番はじめに思ったのは、まずは思い切り寝たい!でしたが、思い切り寝た後に感じたのは、はやくディベートがしたい!でした(笑)
MDOへ行く前は週3回の練習に行くことさえ苦痛だったのに、です。
なので私は、ディベートに対する熱がみなぎっている方はもちろん、特にディベートに対して熱がさめつつある・あるいはスランプに陥っているなーと感じている方にこそ、国際大会に行くことをオススメしたいです。この大会は、そういった意味では本当に、私のディベーターとしての命を救ってくれた思い出深い大会となりました。ともに戦ってくれた誓君と洋子、またたくさんのサポートをくれたICU Debating Societyの先輩方、同期のみんなに、深く感謝しています。ありがとうございました。


石川和華

Malaysia Debate Open 体験記 Part 1














はじめまして。
セキシュンです。

さて、今回は昨日行われたMalaysia Debate Openに関しての備忘録を記しておきます。
ICUからは6名参加しました:
ICUSei.T Waka.I Yoko.H
HUPP
Adj:愛子、セキシュン
チーム成績は1年生の中でICUがトップ。
個人成績は300名近い人数の中Waka.Iが62位という好成績を収めました。
おめでとうございます。

ちなみにセキシュンはジャッジブレイクです。
はたまた愛子はジャッジブレイク落ちです。

この大会はレベル高かったです。
かといって他の海外大会を知らないので基準がありません。
要するに勝手な主観でレベル高!です。

しかしディベート初めて間もない方もいて
レベルに幅のある大会だなという印象でした。
始めて海外大会に参加するならMDOは良い機会なはず!
来年の後輩へのForced Choiceが生まれました。

さて!ここからは自分がジャッジした試合に関しての記録です:
R1THW abolish the unnatural sex law (oral and anal).
いきなりエゲツナイです。しかも初ジャッジでChairを担当しました。しかし両隣にはAustrals参加経験者の強者!何も臆する事はねー!という気持ちで臨みました。
この試合のGovObamamamasというチームでWasedaを押さえて13位ブレイクしたチームでした。対するOppはディベート初心者と後から聞きました。結果は3-0Govでした。というのもPMabolishという単語をrepealと置き換え話した際にOppが混乱して両サイド同じスタンスを守る、いわゆるparallel debateになりました。そこでGovが何度もOppに本来のディベートに戻そうと努力したのに対しOppは完全シカトのスタンスで見事なClaim5分スピーチに終わっていたのでGovVoteです。

R2THBT countries with overall food shortage should not join the race for bio-fuels.
またまたChairです。今回はディベートにおけるスタンスがハッキリしていて聞きやすかったのですが、両チーム共ジャッジに言葉を投げすぎだという印象を受けました。Govbio-fuelにおいての競争力ないから要らない!という強引なスタンス(Food Shortageは!?)。対するOppGlobal Citizen万歳!というジャイアンなスタンス。さーどうする。。結局ProbがないのとEngagementに欠けたGovを負けにしOppVoteです。3-0でした。
Gov
capitalないからno chance for small country to compete
multinational companyattractできない!
。。おーマジか。。で?っていう感じが終始続きました。
Opp
Global Citizen大切!
Future Generationを考えよう!
。。考えられません。無理です。。つーかそれ何?という感じでした。
順序立ててProbSQの原因→PlanAPImportanceの大切さが身にしみました。
Big Wordに関しても丁寧な説明なしだとジャッジに嫌われるね。。

R3THBT countries should open borders to traditionally nomadic groups.
3回連続Chairです。レベルの高いディベートでモーリシャスというマダガスカルの隣国から来たイケメンがOppにいました。結果は3-0Oppです。Govnomadic grouprefugeeとし、彼らに仕事を与え経済的に潤す!しかもなぜだか国に帰って母国が活性化!というidealisticなスタンス。OppSocial FrictionNational Securityまた自国民より難民を優位に立たせることがUnjustであるなど細かく分析されておりクリアなディベートでした。Govの致命的な点はAPが欠如していたところです。SQが丁寧に説明されても「へーやばいんだなーマジか―」くらいしか思いません。APの存在のデカさに気付かされたディベートでした。

R4THS military intervention in Libya
開始時刻21時。。だるい。。と思っていたらPanelistに落とされました。。しかしChairにはモデルディベートを担当したMosesが構えておりレベル高いんじゃないか!とワクワクしながら臨みました。しかしOppが終始ProbへのEngage無しにfeasibilityをつくのみのディベート。2-1Govです。ん?Minority Voteがいる!と若干焦りましたが男MOSESが言いくるめました。が!Oppが猛烈抗議。。しかし男MOSESはへこたれません。ここにこう書いてあるんだよ!と一喝。彼の紙にはすべての言葉が書きなぐられていました。恐るべし。。しっかりノート取ろうと思いました。けどこれでいいのか。。?という疑問が残りましたが早々と退散。眠い。。

R5THBT PETA(People for Ethical Treatment of Animals) should only accept vegetarians as its members
俺の名前がリストから消えた。。え!?焦りに焦り焦りました。結果入力ミスだと。今でも「う~~I forgooot」は忘れません。。結局好きなところを見学してよいという事でTokyo Aを見に行きました。が、昨晩2時間睡眠に重ねスピーチという睡魔に襲われ爆睡。。井戸さん申し訳ないです。内容難しすぎて覚えてません。。

R6THW ban religious groups from lobbying.
気を取り直して第6ラウンド!panelistです。。ここでジャッジブレイクは諦めていました。が!教室に着くとJuliusというヤバイらしいディベーターがPanelistAteneoからのヤバイらしい雰囲気の女性SuivhiChairに座っていました。レベルものすごく高かったです。後から聞いたところBubble Roundとのこと。再びジャッジブレイクに燃えたのも束の間。。難しい。。ロビイストに関する知識ゼロで聞いたのでちんぷんかんぷんです。本当に焦りました。試合中JuliusSuivhiI-Phoneの話で盛り上がる余裕っぷり。俺はメントス20個くらい食べて苦悩していました。試合後も瞬時に彼らはVoteを出したのに対し俺は頭かかえてうずくまりました。Slightな差でOppと叫びました。Unanimous Decision。あぶねー。。Juliusにレベル高い!と愚痴った所「you must have been put into some shitty rounds man」。。マジで!?これがアジアの水準か!と思い知ったラウンドでした。

R7THBT mandatory military service should include women
予選最終ラウンドです!Chair復帰です。この試合はpanelistが1人しかいなかったので自分がvote権を2つ持っていました。つまり俺の気持ち次第で試合が決まるわけです。結果は3-0Govです。LOが既に他国は女性を軍隊に入隊させているからTruismだ!とclaimに終わりDLOが女性は家にいろー!というInconsistentなスタンスを見せてくれました。

QFTHW ban the media from airing of opinions on ongoing court trials
まさかのQF担当です。嬉しすぎました。しかしGovOFWasedaを倒した因縁のSugarfree。平静を保ってしっかジャッジしました。。Sugarfree強し。。4-1Govです。ちなみにMinorは俺じゃありません!しかしSugarfreeの出す各Stakeholderの分析が丁寧でした。Oppは陪審員が隔離されていてメディアに触れる機会がない!とLOでゴリ押ししていたのにも関わらず、専門家の意見が陪審員には必要だ!というContraを炸裂。しかし両チーム共ものすごくスピーチが上手でした。

総じて、
1)基礎。
2)分析力。
3)ワードチョイス。
の3つがブレイクを基準にした際に必要なカギだと思いました。

日本のディベートと海外のディベートの違いもありました。
海外は型にはめるというよりも物事を見る視野の広さをより重視する傾向があると思いました。日本は基礎固めに重きを置き、海外はアイデア勝負に徹している気がします。言葉では上手く言い表せないですが、日本基準と海外基準の違いが少しわかった気がしました。

今回のMDOを通じてアジアの層に触れられたと思います。ジャッジという客体としてディベートをマクロな視野で把握しつつミクロなレベルまで掘り下げて考える事ができ非常に有意義な大会だったと自負しています。次回の大会ではMDOでの経験を活かし1年間の集大成となるよう形作りたいです。ICUDSの皆さん、MDOを共に戦った皆さんに感謝します。

やっぱり海外大会は楽しいなー^^








Motions


Round 1

1. THBT religious conversion should not be prerequisite for marriage.
2. THW allow political parties to announce alliances only before elections.
3. THW abolish the unnatural sex (oral/anal sex).

Round 2
1. THBT countries with overall food shortage should not join the race
of bio-fuels.
2. THW ban speculative trading on food products.
3. THW penalize corporations that waste food.

Round 3
1. THBT PETA (People Ethical Treatment of Animals) should only accept
vegetarians as its members.
2. THW ban the neutering as it members.
3. THW allow the sales of parts of endangered animals which die natural deaths.

Round 4
1. THBT the west should recognize Palestinian attacks on Israel
settlements as legitimate.
2. TH supports military intervention in Libya.
3. THW re-introduce the Sunshine policy towards North Korea.

Round 5
1. THW pay beggars to leave big cities.
2. TH rejects the confinement of refugees.
3. THBT countries should give open borders to traditionally nomadic groups.

Round 6
1. THBT fear should be used as a means of protecting right to children.
2. THW ban religious preaching in public place
3. THW ban religious groups from lobbying.

Round 7
1. THBT governments of develop countries should incentivize overseas
adoption from least developed countries.
2. THW introduce affirmative action for sexual minorities (LGBT).
3. THBT mandatory military service should include women.

OF
1. THBT governmental sponsorship of TV shows that promote its agenda
is justified.
2. THW disallow the making of biographical films without the consent
of the subject or his/her legal heir.
3. THBT celebrities who openly use/glorify drugs should not be
nominated for wards.

QF
1. THBT states should remove diplomatic immunity for judicial fairness.
2. THBT states should compensate criminals who are acquitted on appeal.
3. THW an the media from airing of opinions on ongoing court trials.

SF
1. THW deny citizens who took part in organ trade privileges from its
national healthcare system.
2. THW allow drug companies to advertise their products only to doctors.
3. THW ban research n behavioral modification.

GF
1. THBT cultural compatibility is legitimate grounds for differential
immigration policies.
2. THBT it is justified for governments to destroy historical evidence
which can cause social unrest.
3. TH supports state initiatives to define a national cultural identity.

2011年3月19日土曜日

冬ADI 体験記

ICUDS一年の荒川です。
遅れましたが210日~220日に韓国で開催されたAsian Debate Institute (ADI)の報告をします。


成田から2時間のフライトで仁川国際空港に到着。そこからバスで中央大学へ。

ORに入ると、夏のADIで知り合った友達や早稲田、津田のディベーターがすでに到着していました。そこでレジをし、インタビューを待つことに。夏のADIでは「自殺と安楽死の関係性で思うところを述べてみて」などとディベートをはじめて数カ月の1年には鬼畜極まりない質問が飛んだことを考えると、今回のInterview”Welcome back to ADI”と言われるなど、終始和やかな雰囲気のまま終えることができました。

              昼食を終えて、午後のLevel(α、β、ωの3)Lab(少人数のクラスのようなもの)の発表がありました。その結果自分はβ、夏と同じLevelに。正直今回は一番上のLevelに行きたかっただけに少し残念だったのですが、見知った顔もいて、今後の練習に期待が持てました。

              その後のはじめてのLabで自分のクラスのFaculty Staffが紹介されました。自分はNCWonjoonの二人、終始ハイテンションでラボメイトの自己紹介が進みました。

              12日の朝にははじめてのレクチャーです。LoganによるAsianのルール説明と基本的なことから始まりました。ここは去年の夏とほぼ変わらない方式ですね。
さて、午後はモデルディベートです。MotionTHW give the right to vote for criminals、いわゆる古典です。それをアジアでも名の知れたコーチ陣がディベートするというので、ラウンドのフローを必死に取っていました。その後のディスカッションでは10人ぐらいのグループに一人のコーチがついてディシジョンについてディスカッションをしました。ディシジョンについては自分で納得しているつもりでも、自分の考慮したポイントが正当でかつディベートにおいてコアであることを説明するのがとても難しく感じ、自分のジャッジ力の無さを痛感させられてしまいました…。





              13日から17日までは午前にレクチャー、午後にLabでのスピーチ練習やミニラウンドが繰り返されました。午前のレクチャーで学んだことを午後のLabに応用するという形で進められました。午前のレクチャーではAsianの各ロールの役割、やらなければならないこと、そのロールにおけるコーチの印象など日本にいてはなかなか聞けないレクチャーを受けることができました。午後のLabでは、夏のADIよりもディベートの初心者が多い分、Asianもといディベートで最も重要なCase Constructionを厳しく練習させられました。10分間のプレパの後、コーチがディベーターに「Problemは?」「1st Principleは?」「AssertionReasonは?」など何度も質問され、自分のアーギュメントの穴を埋めていくことができました。典型的な練習だけではなく、コーチが出したfunnyな単語を五分間のスピーチの中で必ず一回は使うと言ったユーモア?を磨く練習や、ラボメイトがスピーチするなかでPOIに立ちまくる練習などユーモラスで機転の利いた二人ならではの様々な練習を行うことができました。

              1819日の二日間はADI Tournamentが開催されました。自分は来る前から早稲田の林、曽田の3人で出ることを決めブレイクを目標に前日から練習をしていました。ラウンド中にもチームとして機能している場面はあったのですが勝ち切れず結果は一勝三敗…ブレイクはなりませんでしたが、津田の空閑さんのチームが三勝一敗でブレイク!!結果は惜しくも準優勝でした。

              今回のADIでは、今年1年の練習で学んできたことを復習することができたかな、というのが第一の感想です。周りのレベルが夏に比べて高くなかった分、自分に厳しくなることができ、自分のアーギュメントに客観的になることができました。また今回ではじめてチャレンジしたWhipもちょっとだけ感じがつかめたかな?という印象です。これからもどんどんWhipにトライしていきたいですね。










2011年3月9日水曜日

BOTSWANA WORLDS 体験記①

こんにちは、ICUDSの高柳です。世界大会が終わって3カ月近く経ちましたが()、簡単にWUDCを振り返りたいと思います。まず、今回は、全体的に感じたことについて書きます。


その前に成績です。今年はICUからは1チームだけの参加となりました。僕は同期の池田宏幸と組みました。池ちゃんとは、一年生の冬T2010 NEAO2010 Japan BPと、BPスタイルの大会で何度も組み、ある程度成績も残せていたので、大きな不安はありませんでした。


ICU A: 11 (239/314)
個人: 673(325/632)


最終的に11点で終わってしまいましたが、着実に力をつければあと3点は取れると感じました。


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オープニングセレモニーで戯れる池ちゃん()と僕()。薔薇は生花でした。




色々と感じることはありましたし(トイレットペーパーが当然のようにある先進国の底力、タイムスケジュールが3時間おしになることは決してない国内大会の有難み、etc)、ちょっと体調を崩してソーシャルに参加できなかったですが、全体的にはBotswana Worldsは本当に楽しかったです。Auckland Australsが「衝撃」だったとすれば、Botswana Worldsは「楽しい」と感じられた大会でした。なんか小3の感想文みたいですが、純粋にそう感じられた大会でした。予選9ラウンドが終わったあとも、「まだまだやりたい」と思う自分がいました。ディベートだけでみたら、今まで参加したどの大会よりも楽しかったと思います。それは対戦相手の多様性とレベルの高さがあると思います。



「色んな国のディベーターと対戦できるよー」とは色んな先輩から聞いていましたが、ほんとにそうでした。今、当たった相手の出身国リストを作ってみたら、豪州x2、英国、米国x4、カナダx2、ドイツ、フィリピン、シンガポール、インドネシア、マレーシア、タイ、ベネズエラx2、中国x4、日本、ウガンダ、レソト王国(今大会で存在を知りました笑)、カタールx2あともう1チームどっか、となりました。南極以外、全ての大陸を制覇しました() 



更に面白いのが、地域色みたいなものがあることです。例えば、米国勢は学歴すごいけど実はたいしたこと言ってないチームが多かったり、シンガポール・フィリピンに代表される東南アジア勢はあの独特な英語から繰り出されるポイントががん立ちしてたり、カタールは視点とrefuteが本当に良い反面ストラクチャーが皆無だったり、ベネズエラはチャベス顔負けのダイナミックな目、眉毛、手の動きなどなどです。



けどやっぱりなんといっても、時々遭遇するラウンドのレベルの高さが一番の理由です。印象的なのは、R4です。R4は「This house believes that central banks should set limits on government spending」というモーションでした。3ラウンド終わって3点チームのラウンドで、しかも中央銀行の役割を絡めた経済モーションなので、「これはごちゃるなー」と思いながら会場に向かいました。僕たちは池ちゃんの経済知識のおかげもあってPropで言うべきことは大体みえていました。「これは1位もいける」と思いながら、ラウンドが始まりました。するとPMが池ちゃんのハワイ時代の友人であることが判明しただけでなく、かなりMatterがいいのです。僕たちが言おうと思っていた内容をほとんどかっさらっていくのです。焦りました。結局ExtensionSQProblemの深刻性を強調したのと、SQの中央銀行の役割との類似性を強調するのみに終わってしまいました。更に焦ったのが、COOG以上に金融/経済知識を持っていて、米国や日本の中央銀行のExampleを次々に繰り出すではありませんか。僕はGWで、最初の3分をCOへのレスポンスだけに費やしましたが、それでもラウンド後のZheng Boによるリフレクでは「COへのレスポンスが足りない」と言われる始末。結局そのラウンドはCO1位、OG2位、僕たちは3位でした。



世界大会のレベルの高さを肌で感じたラウンドでした。けど不思議なことに、必死でExtensionを考えているときや、必死でCOへのrefuteを考えながらWhipスピーチの構成を変えているときは幸せでした。もちろん、世界大会のどのラウンドもレベルが高いわけではありませんが、ときどきこういうレベルの高いラウンドに入れます。予選最後のラウンドもAteneoIndonesiaUTとのラウンドで熱かったのを覚えています (4位でしたが、、)



最後にワールドで強く感じたこと、それは世界のディベート界の勢力図です。英国とオーストラリア、カナダとNZと米国、西ヨーロッパ、東欧、アジアといった具合に、実力においても、発言権においても、ディベート界には確かにヒエラルキーが存在していました。昨年の夏からいくつかのアジアの大会に参加する中で目標としてきたAteneoNUSのディベーターがブレイク落ちする現実を目の当たりにしました。それが悔しくて、悔しくて、変な対抗意識みたいなものをもって毎日を過ごしていました。正直、簡単に埋まる差ではないので、「がんばろう」と前向きになるのも大変ですが、とりあえず目の前の目標をこなしていくことしか出来ません。ディベートに関する具体的な話も書ければと思います。



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ヨハネスブルグ~ハボロ-ネは09俊さん()のプライベートジェットで行き来しました(すいません、ここは嘘です)。俊さん、あたかも南アフリカ航空所有の飛行機にお金を払って乗る一般客のように振る舞っていただき、ありがとうございました。

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大会期間中はボツワナ大学の学生寮に収容されていました。トイレやシャワーは共同でした。シャワーはモスラの住処となっていたり、お湯しか出なかったりと、罰ゲームのようでした。