こんにちは、ID21のまさよです。
花粉が猛威をふるっていますが、皆様いかがおすごしでしょうか。
今回は1月に開催されたKK-Cup2018の結果報告をしていきたいと思います。
目次
⒈ KK-Cupとは?
⒉ ちゆきの感想文
⒊ 結果報告
⒈ KK-Cupとは?
1月27日(土)、28日(日)の二日間にわたって開催されたBritish Parliament Styleの大会。
チームが一年生同士、または一年生と表彰経験のない上級生で構成されていることが参加条件。
二日目にコミュニケーションラウンド(他大の人と組んでラウンドを行う)があったり、ラウンドの合間にAC陣によるコントがあったりなど、終始和やかな雰囲気の大会でした。
⒉ ちゆきの感想文
こんにちは、ちゆきです。前回感想を書いたのが6月の成蹊ジョイント、改めて読み返すと恥ずかしくて、でもなんだか感慨深いです。
相変わらず人前に立つのは嫌いだし、言葉って難しいなぁと思う日々ですが、あんなにも長く感じたスピーチ時間は短く思えるし、何より苦手意識ばかり強くて修行のようだったディベートに自分なりの楽しみを見出せるようになったのは成長かなと思う今日この頃です。笑
さて本題のKKCup、勝敗にあまりこだわってこなかった自分としては珍しく、結果を出したいと思っていた大会でした。
理由として、
・最後の1年生大会(これまでの1年生大会すべてでバブルにすらたどり着かずブレイク落ちしていたので、少なからず劣等感があった)
・小規模な大会で結果が出しやすい?
・スピーカー入ったりoverall 3rd worst speakerになったりと最近超絶不安定な自分の立ち位置を知りたい
・他2チームの実力が明らかに上で、練習でも4位しか取らなかったので単純に1チームだけブレイク落ちする焦り
・名古屋での開催(母方の実家が会場のすぐ近くなので、東京勢ながら地の利があった、?)
等々です。
パートナーはKCup・紅葉で組んで慣れてきたけい、自分の中での目標はブレイク、として当日を迎えました。
結果として6位ブレイク、個人では5thを貰えました。全体的に運がよかったなぁとは思うものの、やっぱりブレイクはすごく嬉しかったし、個人も自信になりました。
パートナーでcrucialなマターはもちろん鋭い分析をいくつも出してくれたけい、一緒に練習してモチベを上げてくれた21、練習をみて的確なアドバイスをくださった先輩方(他大生と話すとICUの練習環境の素晴らしさに感動する)、especiallyのーびすからずっとコンストを教えて頂いているなるしまさん本当にありがとうございます。
各ラウンドを振り返ることはしませんが、全体を通して感じたこと、ここまでディベートを続けてきて思うことをいくつか書かせて頂こうと思います。
・オープニングの難しさ
BPと言えば難しいのはクロージング、オープニングはプレパ時間の短いNAだから、短い時間でなるべくきちんと準備して話せたら大丈夫、そんな風に思っていました。しかし最近、自分の話だけしても勝てない中で、プレパ中にある程度ラウンドの流れが見えることが必要で、わたしは経験したラウンド数が特別多いわけでも頭が回って見通しが良いわけでもないのでそんな流れは見えるはずもなく、そうなるとクロージングの方が、勝ちには何の話が求められているかをつかみやすくて、逆にオープニングはモーションからなんとなく出てくる薄っぺらい話をそのままして浮くことがあるなと。
それを体感したのがR3(THBT states should pay a wage to housewives and househusbands)、おそらくトップラウンドのPMで、なぜstatesが払うのかという話が必要なんだろうなとぼんやり考えつつ、15分間で思い付くわけもなく、結局今ただ働きでつらい人がお金貰えたら嬉しいよね、みたいなとても薄い話をしました。全体的にprincipleにfocusしたラウンドになる中最後までなんだか浮いた感じになってしまい、自分がディベートしているラウンドながらオーディエンスのような心持ちになってぼーっと眺めてました。(みんな上手だった)
おそらく経験をつんでいく、というのが解決策なんでしょうが、普段の練習でのプレパから、ラウンドの流れを予測したうえでコンストする習慣をつけよう、と思いました。
・印象/先入観からの影響を受けやすさ
自覚はしているのですが、感覚で生きてきたわたしは先入観や印象に信じられないほど左右されます。良くないとわかっていつつも対戦相手が強いと試合前から負けているし、ジャッジがオーソリだと言われたことに疑問を持つことなくそのまま聞き入れがちです。今大会の話をすると、とにかく優勝したAIU Aのファンで、大ファンで、大好きで、大好きだったので(きもい)対戦相手としてあたっても批判的に聞くよりは彼らの言うことすべてが素晴らしく聞こえて、結果engageやcompareが全く出来ませんでした。SFではOO AIUA、CO 自分達、と前にいらっしゃったので比較必須だったのですが、①ICUどこかがGF行くのは確定②AIUのスピーチGFでもう一度聞きたい③オーディエンスもマイクも怖いからGF行きたくない、等の理由により早々に戦意喪失し、パートナーのけいには本当に申し訳なかったと思います。ちなみに彼はSF中、トイレ行きたいとラウンドの間10回くらい言っていたほか、POIをしようとしてこけたり、前に出てから水を飲んでこぼしたりと、別方向でジャッジにインパクトを与えてました。(※スピーチも上手だった)
…話がそれました。学んだことは2つ
1、客観的に向き合えない相手には特にdoubtを持って話を聞く姿勢を
…感覚でなんとなくラウンドして評価するのは、対戦相手にも、何より話を聞いてくれているジャッジにも本当に失礼だなと。無意識に先入観から影響を受けてしまうなら、意識的に直していくことが必要だなと。このままだとイラジャしか出来なさそうで怖くてジャッジも出来ないし。
2、マナーの大切さ
…もともと自分はbetter debaterよりもbetter speakerを目指してディベートをしています。やっぱり綺麗に話したいし、綺麗に話す人がいたら嬉しい。程度の差はあれど少なからずみんなが印象に影響されるんだとしたら、マナーを良くすることを目指すのに意義はあるし、自分にも合っているのかなと思います。勝敗にこだわらないとは言いませんが、やはりきれいなスピーチを、誰かに1ミリでも感動を与えることをゴールにしていこうと改めて思いました。
・リアリティを出すことの大切さ
個人的に、上手なディベーターと自分の差は(いくつもあれど)リアリティを出すことが出来るかどうかのような気がします。
「言いたいことはわかるがone of the caseでしかない」
「想像しにくい」
「話はわかるけどモーションの肯定/否定にはつながってない」
「スピーチが無機質な感じ」
最近貰った印象的なリフレクも、結局はリアリティにつながるものが多いです。じゃあなんでリアリティがそんなにないかというと、
①圧倒的知識不足による使えるexampleの幅の狭さ、また知識不足によるconfidenceのなさ
②想像力がうまく自分のargumentについていかず、「impactまで落ちてない」(←何度言われたことか…)
今書いていて改めて気付くのですが、周りにいる強い人って本当に①か②(両方あれば神)すごくしっかりしているように思えます。
自分はストラクチャーや英語がごちゃること、間違ったことを堂々と話すことを恐れて気付けばどんどん無難に、というか色んな意味で小さくまとまってしまうのですが、だからいつも微妙なスピーチで微妙な結果に終わるんだろうなぁ、と思ってしまいました。
(どうすればよいのでせう涙)
・伝えることの大変さ
ここまでディベートをやってきて1番感じることかもしれません。
一応ラウンド毎にリフレクを貰って次に活かそう、と意識はしていたのですが上手くいかなかったようで、3ラウンドくらい連続で同じリフレクを受けた時に、中高で所属していたオーケストラの指揮者の「100こ表現しようとしてもそれぞれのお客さんに伝わるのは1こか2こだから」という言葉を唐突に思い出しました。聞いた時は、なんだそりゃあわたしゃ毎日必死に練習してるんじゃと思いましたが、自分と他人との間に距離がある以上、自分の伝えたいことが思った通りにに伝わることなどないのは当然ということですね。当たり前ですが人に何かを伝えるためにはまず伝えようとすることが必要で、それは音楽でもほかでも一緒で、だから例えば楽譜上のアーティキュレーションを大げさめに表現することがスピーチ中に自分の話の重要性をexplicitに述べることであって、毎回同じパフォーマンスが出来るよう自主練を積み重ねることがラウンドを重ねて様々なジャッジにリフレクを貰うことであったりするのかな、と思います。
6月の自分が抱いた疑問「当たり前のことをどこまで話せばいいのか」に対する今の答えは、そんな基準はないということです。大会によってジャッジによって対戦相手によってどこまで話したら良いかなんて変わってくるもので、だからこそ「伝えよう」とすることが、また、チームメイトとして対戦相手として、たぶん今後はジャッジとしても「くみ取ろう」とすることが大切で、この「伝える」ことの大変さ、そして楽しさこそが今自分がディベートを続けている理由なのかなと思いました。
ディベートを始めて9カ月、1年生ももう終わり、ということで一つの区切りの時期かななどと思いつつ最近考えていることをつらつらと書かせて頂きました。
大会感想文としてのrelevancyは極めて薄いですが、いつか自分で読んで考え方が変わってたら面白いな(その時までディベートやってるといいな、笑)とか思ったのでした。長々とすみません。本当に長々とすみません。
(ディベすすがんばる)
⒊ 結果報告
4th Best Adjudicator
Yuto Miyawaki
8th Best Speaker
Hikaru Hotta
Kaho Miyata
5th Best Speaker
Chiyuki Mori
Semi Finalists
ICU A (Chiyuki, Kei)
ICU C (Fumie, Kaho)
Grand Finalist
ICU B (Hikaru, Masayo)
4th Best Adjudicator Yuto Miyawaki |
Semi Finalists Kaho, Fumie |
Grand Finalist Hikaru, Masayo |
次回はAsian Styleへの架け橋となる大会、Asian Bridgeの結果報告をしてまいりたいと思います!
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