2015年7月20日月曜日

Gemini感想文・ゆい

はーい韓国からこんにちは!ゆかです!
昨日オーストラルズ(海外大会の1つです)の予選が終わり、今日はfree dayなのでベッドの上でごろごろしてます。まいさんは二日酔いでぐだってます。
この大会についてはまた後日の記事で詳しく載せますね。

さてさて今回の本題は、Geminiの感想文です。ゆいが書いてくれました!それではどうぞ−−−−


こんにちは、二年生のゆいです。ゆかに「Geminiの感想書く?」と聞かれて、オクト(Oct Finalの略。準準準決勝戦)で散ったのにGrand Finalist(準優勝者)たちをさしおいて私なんかが書いていいの!?と一瞬迷ったものの、今回のGeminiで沢山感じたことがあったので、ブログを書くなら今回しかない!と思い、書かせてもらってます。先に断っておきますね、めっちゃ長いです。しかももろ感想文です。笑 でも、よかったら最後まで読んでみてください。

1. Gemini Cupについて
Gemini Cupとは、多くのディベータ―において最後の学年大会になると思われる「2年生最強決定戦」です。なので、どの大学もいつも以上に練習に力をいれて大会に臨みます。ぶっちゃけ、大会が終わるまで神経をすり減らし続けます。Theサバイバル。この大会ではAsianと呼ばれる 3 on 3gov. (肯定派) opp.(否定派)に分かれるstyleで戦います。(個人的に一番好きなstyle!)1st , 2nd, 3rd speakerそれぞれ役割があるのですが、私は今回2ndを務めました。ざっくり説明すると、相手のArgumentを潰しつつ、自分たちの守りたい話を完成させて、勝ち筋を見せることが仕事です。ラウンドによって、何をどのくらいの割合で話さなきゃいけないか変わるのでFlexibilityが求められます。とかなんとか言ってますが、ほとんど2ndらしいことは出来なかったです。難しい、、、。でも上手く言ったときとっても楽しいからヤミツキになる。笑 

2. 大会までについて
まず初めに私のチーム、ICUC1st3rdを紹介しますね。彼女たちの紹介をしないと感想文が始まらないので。笑


1st ゆか
実はものすごい知識があるのに、いつも話すとき語尾が上がるのと興奮すると机をバンバン叩くせいで残念ながら部内でバカキャラ扱いされている。「わかんない!」が口癖。わかんないと、とことん質問攻めする。

3rd かな
いつも無駄に「唯ちゃん」と呼んでくるが、大抵の場合、呼ぶだけか「超どうでもいいんだけど…」って言いながら本当にどうでもいい話をしてくる。でも、一旦ディベートが始まると冷静なprinciple(べき論)&Even if (譲歩) argument製造マシーンと化す。

2人についてのイメージをもってもらったところで、本題に移りますね。
Asianでは3人もspeakerがいるので自分たちの主張を一貫させるために3人のコミュニケーションがとても大事になってきます。誰か一人でもずれてしまうと勝ちが遠のきます。…が!!この3人、部内でも有数のThe相手に話が伝わらないトリオでした。初めは互いの話が分からないままプレパ時間(debateで話すことを決める時間)だけが過ぎ、焦るがゆえに誰も何を伝えたいのか分からないままラウンドに突入し、見事にjudgeさんに「harmがない。」と言われ負けてばかりでした。プレパ練やラウンドが終わった後に自分たちの理解をもう一回話し合ってみると、ある単語の示している意味がずれていたり、話しているcharacterが違っていたりとmiscommunicationのオンパレードでした。そこで私たちは他のチームが他大学へ実践練習に行く中、共通の空きコマやskypeを使ってひたすらプレパ練をし、たまに先輩方にも見ていただきながら、毎回のプレパを振り返り、どこで理解がずれてしまったのか、なんでプレパが失敗したのか話し続けました。また大会1週間前には3人用のプレパチェックリスト(忘れるなLIST)を作り、互いの理解を共有し、自分たちのポイントに齟齬が生じないようにさらに注意深くプレパを完成させていきました。
<忘れるなLIST
  手のパラダイムとの違い、同じものは何か。
  私たちのゴールは何か。
この2点の当たり前に思えるようなことがとても肝心で、大会中もこのリストのお蔭で3人で一貫して一つのポイントを立てることができ、勝つことができました。逆に負けてしまったときはその確認があまりできないままにRoundに突入してしまったことが多かったように感じます。
他チームが他大生と戦って応用力を鍛えている中、まずラウンドになるように基本を固めていくというのは正直焦りがありました。しかし、プレパ練を続けていくことで次第に1人対1人対1人だった理解が2人対1人となり、大会の一週間前にはほぼ1に近づいて、結果自体は相変わらず負けていたものの、私たちの中では確実にICUCというTeamが出来つつあることを感じていました。しかし丁度その頃「ICUC上手く行ってない。」と心配する声を耳にして、自分たちは進化を感じているのに周りはそれを感じられないということに悔しさと悲しさが入り混じった葛藤が心に生じました。その声に悪意はなく、まわりからそう見られていたことは事実だと思います。けれど私たちの確信も事実であり、自分たちのしてきたことを疑わないように「今に見てろっ!!」という強気な姿勢で日々練習を積み重ねました。しかし、誤魔化しきれない不安から、私はパートナーにきつい言い方や態度で接してしまうことが増え、責めるつもりなんてないのに口から出る言葉は尖っていて、そんな自分が嫌でした。それでも2人は私のことを見捨てず、真剣に向かい合ってくれました。
Gemini前日、最後の練習でも負けました。しかしこの時の負けは今までの負けとは違っていて、自分たちの力をしっかり出し切ってチームとして3人で一緒に先輩方に挑んだ結果の負けでした。Vote(勝敗)を言われても今までのような悔しさはあまりなく、むしろやりきった達成感がありました。今振り返るとあの時ICUCは完成したのだと思います。Judgeをしてくださった先輩方に「良かったよ!」と褒めていただいた時は、気を緩めたら涙が出そうでした。私以外の二人も同じ気持ちだったんじゃないかなって思います。家に帰ってベッドに横になると「ブレークしなかったらどうしよう」という緊張や不安が過りましたが、私1人ではなく、ゆかとかなが一緒なのだという当たり前のことに気付くと急に安心していつの間にか寝ていました。

3. 大会当日について
ゆかの提案で、私たちは当日早めに会場につき、朝からプレパ練に励みました。このウォーミングアップのお蔭で、最後にもう一度自分たちのプレパのやり方に漏れがないか確認でき、大会中も必要以上に焦らずに試合に臨むことができました。

R1  Gov. WON!
THW introduce female quota in senior military officials
私たちは「軍隊の中でsenior military officialになりたいのに差別のせいでなれない女性たち」を守りに行きました。対して相手は「クオータ制を導入することで逆に実力で軍人たちが見られなくなり、結果女性が上に立ったとしても皆従わなかったり、反感をもつのでよくない」と言っていました。スライトで勝ちました。Judgeさんにハイレベルなラウンドだったと褒めていただけました。わーい。

R2 Opp.  WON!
THW suspend election in time of economic crisis
私たちは「economic crisisの中でも国民の意見を反映させることは大事だ!」と主張し、相手は「経済政策においては、一貫性が大事なんだ!」と主張しました。Democracy vs Consistencyでした。国内の状況が変わることもあるし、国民がその政策が嫌なら拒否出来るべきだ、となんやかんや言ったのはいいものの、結局自分たちが証明しなくてはいけないdemocracyの大切さをほとんど話せず、見事Judgeさんに叱られました。はい。運よく勝ったはいいが、反省すべきところの多いラウンドでした。やっぱり基本が大事ですね。

R3  Opp.  LOST
THBT universities in liberal democracies should not accept the children of the ruling elite of oppressive regimes
私たちは「北朝鮮のようなoppressive regimeは国際的な交流の場も他国との貿易関係もなかなかないのでliberaldemocraticな風潮をそんな国に入れるにはトップが他国の大学に行くしかない!」と押しました。対して相手は、「大学は政府から扶助されているから政府の方針に従うべきであることと大学に行ったエリートがそこでさらに人々を支配するすべを身につけるため、人々が声をあげられない状況がさらに加速する」と主張しました。相手に「oppressive regimeは世襲制の場合が多いので、留学した人の考えが変わったところで周りの人が止めるから意味がない」と言われ、なぜ社会構造を変えられるのか証明できず、完敗しました。反論も分析も甘々でした。反省。

R4  Gov.  WON
In post conflict society, THW mandate diversity in society such as housing, school, world place and so on.
Closed Round(結果がその場で分からないラウンド)だったので、「勝った気がする…いややっぱ負けたかも…。」と3人でぶつぶつ言いながら帰りました。私たちは「日常の中で、敵対している相手のことを知っていかないと、偏見や差別から憎しみが残り続け、結果また紛争を繰り返すことになり、いつまでたっても人が苦しみ続ける」と主張しました。対して相手は、「激しく敵対している民族同士がそんなにすぐに馴染めるわけがないので、むしろ紛争を引き起こしてしまう」と主張してきました。勝てはしたものの、後にジャッジさんから聞いたのですが、私たちの例があまりに突拍子もなかったため、実はちょっと笑ってたらしいです^^;もっと効果的なリアリティのある例を思いつかなきゃなー。

OF Gov.  LOST2:1のスプリット)

THW prohibit journalists from going to conflict areas
私たちは  conflict areaの情報を得ることは大切だけれど、journalistが戦地に行かなくても違う手段があるならわざわざ死ぬかもしれない危険性を高めるべきじゃない」と主張しました。ドローンやら人工衛星やら現地のjournalistやら避難民やらと、どれかは残るだろうという勢いでオルタナ(alternatives)を投げまくりました。が、相手にそのひとつひとつを潰され、さらに「あるjournalistにとっては命よりも現地に行かなきゃ得られない情報を集めることの方が大切で、しっかりその危険性も理解してるんだから、政府が勝手に介入するな!」と言われ効果的な反論を打てず、負けてしまいました。あとからジャッジさんや見に来てくださってた先輩方によると、まずドローンは禁止されてるから論外とのことで、知識不足が顕著に現れました。あちゃー。

4. 大会後
大会が終わってふと気づいたことがあります。それは、ディベートはチーム戦だということです。当たり前じゃないか、と思われるでしょうが、恥ずかしながら私はジェミニでやっと実感しました。今までは2人で組んでも3人で組んでもなんだかんだで個人戦のような気で(気付かないうちに)いて、「ペアの足を引っ張らないようにしなきゃ。」「自分のスピーチが上手くなればそれで勝てるはず。」ってこんな風に考えてました。でも毎回毎回完璧なスピーチをするなんて超人じゃない限りできないわけで、もちろん私なんかは満足できる完璧なスピーチなんて一回たりともしたことがありません。だからこそパートナーが必要で、それぞれが得意な所を活かしてチームメイトを全力でサポートし、持ちつ持たれつの関係を築くことで、ちょっとでも完璧な議論に近づくことが出来るんですよね。ICUCはゆかが持ち前の知識とクリティカルシンキングでスピーチの基礎を固め、かなが得意のprincipleeven if の話を立ててあたかもこっちの方が素晴らしいかのように見せ、私は微力ながらも話の具体化に努めました。「3人寄れば文殊の知恵」とはまさにこのことで、この3人ならどんな相手やどんなmotion(議題)が来ても、何とかなるような心強さやまだまだ上を目指せるような希望があり、Geminiが終わってからも、「もっともっとこのチームでディベートをしたい」と強く思いました。これからはBP styleに移行したり、留学に行っちゃたりでなかなか3人で組むことは難しいですが、また機会を見つけて3人で出れたらどんだけ素敵なことかと思います。とにかくゆかとかなには感謝しています。(二人とGeminiに出れて私は幸せです。笑)
   それから、最後に、私たちの練習を見てくださったり相談にのってくださった先輩方、就活や勉強などの貴重な時間を割いて下さり、ありがとうございました。時に厳しく、時に優しく、そしていつも丁寧に教えて下さったおかげで、(反省点は沢山見つかりましたが)悔いのないディベートをすることができました。深く感謝しています。

5. まとめ
Gemini楽しかったです!!!みなさんありがとうございました!


…では、THE個人的な感想文になっちゃいましたが、最後までお付き合いくださりありがとうございました^^ ゆかにバトンタッチしまーす。





はーい。バトンタッチされました。文章書くの上手いな、表現の仕方とか、言葉のチョイスとか。一緒に組んでたからバイアスかかってるのかな…?総じて、色々と込み上げてくるものがありました。練習してた時のあの緊張感・雰囲気…(割愛)。私もあのGeminiは忘れられない大会の一つだと思ってます。
改めて、ゆい感想文ありがとう!次の大会は高舘杯ですね。それでは!