2019年5月29日水曜日

エリザベス杯 2019 結果報告 & ひろとの感想ブログ

今回はエリザベス杯の報告をしていきます!

目次
1. エリザベス杯の概要
2. ひろとの感想文
3. 結果報告

1.エリザベス杯の概要

エリザベス杯は、毎年5月にICUで開かれる、新入生ディベータ―歓迎大会です。
合計100チーム以上が参加する、大変規模が大きい大会です。
原則として、新入生と先輩が組み、NA Styleで3試合戦います。
PrizeはTeam, Rookie Speaker, Experienced Speakerの3種類があります。


2.ひろとの感想文
初めまして、or高校からお世話になってる人はお久しぶりです。ICU1年生の山口洸翔です。今回は、大学生としてはじめて出場した大会であるエリザベス杯で思ったこと/学んだことなどをシェアしたいと思います〜

1. なんでディベート部入ったん?
高校で散々ディベートして、正直もうお腹一杯かな〜〜〜他のことに手を出してみようかな〜って思ってました。それでもなんだかんだ入ってしまったんですよね。主な理由としては、ディベート界隈でその名を轟かせる高校の某先輩もあるし、なによりまだ自分はディベーターとして半人前だったというのがあります。ちょっとずつでも研鑽したいな〜と思った矢先のこの大会でした。

2. 練習に関して
正直大学生舐めてました。めちゃくちゃ忙しかったです。兼サーしてるミュージカルの公演も近づく中、時間を見つけて課題もしつつ練習参加して、、ってやってたらいつの間にか大会でした。でもその分練習は1回1回を大切にしてたつもりです。なので練習で気をつけてたことをまずシェアします!
 ・他の人のスキルを盗む
当たり前のことですが、ディベート中は割と頭の中から抜けたりします。他のスピーカーの言い回しや説明の仕方などはしっかり特徴を把握してジャッジの反応と照らし合わせると自分のスピーチにうまく組み込めます。
・自分のポジションに対して客観的になる
これは練習でたまたま2ndをやる機会があって気づいたことなんですが、自分のポジション(例えば今回の自分ならPM/LOとリプライ)をやみくもに練習するのではなくたまには他のポジションに回ってみて、パートナーの立場から自分にはどんなスピーチやサポートが求められてるかを感じることで、自分の本来のポジションのスピーチに活かすことができたと思います。自分はillustrationがド下手くそなので、2ndをやった時に「えっこの世界観、ジャッジが理解してるかな?」というのを1stに対して思ったのがすごく良いブーメランでした。ポジションから離れるからこそ見える、普段見落としがちな自分の弱点ってあると思います。
・臆病にならない!
先輩やめちゃくちゃうまい同期と組んでる間って、どうしても自分の意見なんて価値のないように思えてしまって自分の中に留めてしまいやすくなります。けどその意見が実は効果的だったり、ディベートに慣れてるからこそ失敗しがちなことに気づかせてくれたりします。自分もよく「このくらいまで説明すれば大丈夫かな〜」と頭で勝手に考えて実際に必要なことをproveしきれてないことがありますし、他の高校からやってる人でもよくいます。始めたてだからこそのフレッシュな視点、ぜったいだいじ。
質問も然り!マターを教えて貰った時など、「えっそれってどういうことですか?」「ここの仕組みがよくわかんないです」どんどん聞きましょう。それを話すのは自分です。パートナーが理解してても話す本人が理解してなかったら当然ジャッジには伝わりません。

3. 大会に出て
そんなこんなで迎えた大会当日に思ったことをアップします。
・楽しい!!!
やっぱりディベートって「あっ話せた!」って思う瞬間がすごく楽しいんですよね。難しいからこそ達成感がある。試合中の中の楽しさだけでなく、旧知の仲(?)の人たちに会う楽しさ、新しい手本を見つけるワクワク、誰かに応援される嬉し恥ずかし、試合でしくった時に来る挫折感や虚無感、プライズ入りした時の嬉しさ、得られる自信。たくさんの感情が大会で待ち受けています。今回の自分ならBest Team1位とスピーカープライズのダブル受賞ができたのが本当に嬉しかったし、高校で競い合った友達にもあえて楽しかったし、高校生ながら出場してた後輩達の成長に感動したり。感情が忙しい1日でした。
・でもやっぱり悔しい!!!
大会って、「自分より上を見つける場所」なんですよね。結果がどうであれ自分より上手い人、すなわち目標とするべき人がいる。その人との差を見せつけられて悔しい!!!!って思います。今回は先輩同士が会話し始めたらついていけないところもあって自分の実力不足を実感しました。これをバネにして次の大会に繋げるのも大切だと思います。
・リサーチしよう!
アカデミックディベートではないのでデータが全てという訳では無いのですが、自分の知識不足を痛感する場面が多々ありました。マター合戦になったときもあるし、あとはいくら良いロジックがあってもじゃあそれが実際に起きるの?って話になった時にマターはものすごく便利です。イントロにも使えちゃいます。優秀。(ジャッジの方の受け売り、でもほんとにその通りだと思います。)日頃からコツコツやるのが大事ですね(僕の苦手な分野です)
・丁寧にディベートする
大会当日って(する人なら)緊張するし頭の中もパンクしがちです。そんな時こそていねいにひとつひとつ確認しましょう。マターの性質は?アクターの性質は?モーション自体が目指そうとしてるゴールは?インパクトの対象は?誰に対するどんな理由でのバックラッシュ?その行為へのインセンティブは?確認すること沢山あります。相手サイドから出てきたリバトルなどに対してしっかり分析するのはすごく効果的です。無理やり流したり切り返したりするのではなく自分で整理することで弱点を見つけましょう。

4. 大会を終えて色々
実は最近ディベートに関して正直弱気になってて、エリザベス杯で消え去ろうかな〜と考えたりすることもありました。入部して1ヶ月で引退。笑
でも今回たくさんの刺激をもらって、まだまだ自分はそんなこと言えるレベルじゃないということを実感したし、そして同期に負けたくないとも思いました。根がとんでもなく負けず嫌いなのでディベート沼にどんどんハマってくと思います。大学生ライフをディベートに捧げる!という程ではないですがひょっこりまた出てくると思います。秋学期以降かな、、ミュージカルとの兼ね合いも見ながら練習に参加して大会にも挑んでみたいと思います。エリザベス杯本当にありがとうございました〜!

Special Thanks
▷▶ペアを組んでくれたとしさん、コミの方々、練習相手をしてくださった先輩&同期、当日相手してくださった方々というかall of you!

3.結果報告
-Best Team
1st: ICU C (Hiroto Yamaguchi, Toshiaki Ikehara)
9th: ICU K (Masakazu, Mayumi Wada)

-Rookie Speaker
5th:  Hiroto Yamaguchi
        Charlotta Jacobs
        Jonah Dahl

-Experienced Speaker
1st: Hideto Sakurai
9th: Hikaru Hotta

Best Team: ICU C (Hiroto Yamaguchi, Toshiaki Ikehara)

9th Best Team: ICU K (Masakazu, Mayumi Wada)

5th Rookie Speaker: Hiroto Yamaguchi

5th Rookie Speaker: Charlotta Jacobs

5th Rookie Speaker: Jonah Dahl

9th Experienced Speaker: Hikaru Hotta

2019年5月23日木曜日

JPDU Spring Tournament 2019 結果報告 & ゆうとさんの感想ブログ

今回は春Tの報告をしていきます!

目次
1. JPDU Spring Tournament の概要
2. ゆうとさんの感想文
3.結果報告

1.JPDU Spring Tournament の概要
JPDU Spring Tournament (通称春T)は、毎年春に開かれる、現役生ディベータ―最強決定戦の一つです。Asian Styleの2日間大会で、現役学生(大学院生含む)のみがディベータ―として参加できます。OBOGはジャッジとして参加できます。
通称名含め季節が付く大会は春Tの他に、British Parliamentary Style の大会である JPDU Autumn Tournament(通称秋T)とJapan BP(通称冬T)があります。

2.ゆうと先輩の感想文
こんにちは、4年生になりましたゆうとです。
ブログは7分間のスピーチと違って、読む人は読む、読まない人は読まないという選択権があるので、思いっきり好きに書こうと思います。文字数カウントしたら5000文字超えてました。自己満足長文乙。
長い割にディベートのテクニックとかにはほぼ触れてないので「じゃあ何を書くんだ…」って気になった方は是非読んでください~
ところで僕は学部4年で卒業するので、来年から社会に放り出される見込みです。それ自体は良いのですが、大学4年生という明らかに時間的・朝の余裕があるモラトリアムを過ごした後に突然最低週5日は1日中拘束されている生活に移行するのって、冷静に考えてやばいと思います。5月病になるに決まってるんだよなあ…
加えて、これから結婚とか子育てとか、自己責任に留まらないライフプランを考える機会が増えてくるわけですよね。でも現時点で結婚したいと思えるようなパートナーに出会えている人を除けば、この辺のことはすべて不透明な”漠然とした未来”のままなわけでして、占い師や宗教といったものが人々の生活に根付きやすい理由がよくわかります。

さて、感想文を書くということで、読む人にとって1ミリでもいいので有意義な感想文にしたいところですが、春Tの振り返りが多分あっさり終わるので一応こんなサインポストにしてみました。1についてはあまり語りません。

目次
1 ギリギリジャッジブレイクした
2 なんで6年もディベート続けてたんだっけ
3 ディベート界ってhigh societyだよね

1 ギリギリジャッジブレイクした
春Tに出る予定は元々特になく、梅子杯のCA業を終えたあたりでそろそろ引退かな~くらいのテンションで日々を過ごしていたところ、同じくディベートはそろそろ引退かな~~というテンションで過ごしていたはずの某氏が春ティーCAになっていて、声がかかったので行ってみることに。
(ICUTで1ラウンドだけ急遽ジャッジしたことを除けば)久しぶりの大会でした。久々に会った人からは「前より太ったね」というコメントを頂く機会が大半でした。ここにも時の流れの残酷さを感じますね。
ジャッジ自体も久しぶりだったので、「よーしプライズ入り狙っちゃうぞ~~あいかにジャッジスコア負けないように頑張るぞ~~」くらいのテンションでやってみたら、実戦勘を取り戻そうとしているうちに大会が終了していました。曲がりなりにもチェアを任されることが多い中で、大会前にちゃんと準備をしないでジャッジに挑むのはちょっと色々無責任な事態を招くことになりそうなので次回から気をつけます…
結果的にはプライズどころかブレイクギリギリ圏内くらいで終わってしまい、他方で後輩のあいかはジャッジプライズに輝いていました。後輩の成長に嬉しさ半分、4年生なのにしょっぱい結果に萎え半分。
でもまあ、あいかはこの春Tのために大岡山練やICU練を始めとした場で着実に練習を重ねていたし、明らかに努力量の差なので素直に感服。何もしてない状態で勝とうというのがむしろ甘かったというか、傲慢だったと言える。
なにかアドバイスを送るとしたら、当たり前なんですがディベートをやり続けるならゆるーくでも継続的に関わるのが割と大事かな~って感じです。スピーチとか、2年前は原稿少なめでもノンストップで喋れましたが、今は本当スラスラ喋るってことができなくなっちゃいました。人間って簡単に衰えるんだなあと感じる次第です。(そもそも2年前もマシンガンスピーチだったので、別にいいスピーチをしていたわけではないが。)
春Tの感想というとこのくらいになってしまいますね。これでは感想文としてあまり読む意義のないものとなってしまうので、ちょっとテーマをここから変えていきましょう。

2 なんで6年もディベート続けてたんだっけ
自分語りを1つ。
僕は何か日本のディベート界の歴史を塗り替えるような業績もなければ、国内で超目立つような活躍をしてきたわけでもないので、まあどこにでも転がっているディベーターにしか過ぎないわけですが、高校時代に3年、大学時代も3年生の途中くらいまではそこそこ活動していたので、比較的ディベート界に長く携わってきた部類に入ります。
ディベート界は明確に「この大会で区切り」みたいなのが存在しないので、引退のタイミングは個人で決めていくことになります。じゃあ自分が曲がりなりにも6年間そこそこしっかり活動できた理由ってなんだろうな~と考えてみると、明確なモチベーションがあったからなのかなあと思います。
3年以上続けている人達って少なからず「ディベート自体が好き、考えること自体がとにかく好き」っていう人達が多いと思います。僕はそんな中では少々マイノリティで、ディベート自体が好きというよりはディベートという手段を使って何か「活躍」だとか「実績」だとかを残したい、というモチベーションでした。
中でも自分の場合は梅子杯というモチベーションが大きかったです。
高校時代に存在を知った大会の1つで、大学に入ったらここで活躍したいな~というモチベーションに当時は満ち溢れていました。だから梅子杯のための練習であればいくらでも惜しまずにやったし、梅子杯が終わった後も「この大会にACで戻ってきたいな~」というモチベーションだけはありました。大学3年間海外大会出場も含めてその原動力となったものがあるとすれば、誇張とかでなく本当にそれだけでした。
という話をすると「梅子で燃え尽きるとか勿体無い」とか「学年大会の実績なんてそんなに意味がない」とかいう考え方で指摘する方もいるのですが、まあそれはそれで正解だと思います。でも、自分にとっては他の手段ではディベートを続けるモチベーションを見出すことは難しかったと思います。海外大会ジャッジにはまった時期もありましたが、これはまあ実績が欲しいのでそのために死ぬほど練習する、というよりは楽しいので行ってた、という感覚に近いので、やはり梅子に向けた練習をしてた頃の自分とは温度差を感じていました。
でまあこの文章の帰結として言いたいのは、「一心不乱に何かに打ち込めるような時期っていうのは割と貴重」だということです。
例えば僕が来年から入るような業界は、いわゆる土日が固定で必ず休み、みたいな業務形態ではないので、万が一の直前キャンセルで運営側に多大な負担がかかってしまうディベート大会へのアクセスは物理的に難しくなります。
もしくは学生であっても、突然就活の面接が入る可能性があるのでスケジュールを空けざるを得ないとか、他の活動に興味を持っちゃったのでディベートするの難しいとか、僕みたいに梅子杯が終わったので新しいモチベーションが見つからず、なんとなく惰性で続けて時間だけが流れちゃったりとか。
振り返ってみれば、すべてを犠牲にしてディベートに捧げていた時期なんて、大学生活全体からいうとわずかだった、という人は割と多いんじゃないかと思います。
そう考えてみると、「この大会で勝ちたいなあ、そのために練習しよう…!」なんてモチベーションと、そしてその練習するための時間が確保出来る環境下にいる人が居たならば、それは非常に貴重なことだと思います。
そしてそこまで頑張りたいと思えることが今後の人生にどれだけ出てくるかも、これはこれで未知数なところがあります。
だから、もし何かモチベーションがあるのだとすれば、その結果や価値について考える前に、まずは何も考えずに打ち込むといいことあると思うよ~っていうのが、伝えたいことです。
後悔先に立たずという言葉を実感することはよくありますが、全力で何かに打ち込んだ結果後悔することというのは、経験上少ないように感じます。
なんでこんなことを言うのかを説明すると、何かに打ち込むことって意外と勇気がいるんですよね。「ジェミニのために時間費やしたとして、その後の人生に何かベネフィットはあるのか?」「ディベートをそもそも頑張る意味とは?」「つーかテスト勉強忙しいから来週から本気出す」とか、考え始めたら割とキリがないし、やらない理由を作ることは結構簡単です。でも、なんだかんだ一生懸命やった経験っていうのは対外的な評価も得られますし、自分の財産にもなるものです。自分は結構損得勘定を昔からしがちなタイプだったのですが、得にならないと思っていたことも予想外の形で役に立つことは往々にしてあります。
だから、学生は限られた時間をぜひ大切に。そこで自分のやる気を削ぐようなnarrativeは気にせず、国内大会で優勝したいならそれを目指せばいいし、学年大会で燃え尽きたいならそれはまあそういうモチベーションでひとまずは頑張ればいいと思うし、いずれにせよ幸せにはなれるよ〜っていうお話でした。まあ僕個人としては海外大会出るのは楽しいから辞める前に一度出なよ〜っておすすめはしたいのだが、先輩の理想を押し付けることもなんか間違っているような気がしますからね(これは個人的な反省にも少し基づいてる)。あと多少無茶なスケジュール組んでも、若いからなんとかなるよ。

3 ディベート界ってhigh societyだよね
最後に壮大な話を1つ。自己満足でもええやん的な話を前述でしましたが、ディベートの能力が直に役立つ場面もあるかな?とふと考えてみた。
ディベートを始めた当初は「世の中なんでもロジックで正当化できる可能性があるんだなあ」というディベートの可能性にどことなくワクワクしていました。直感的には反対の立場に立ちたいような議論を見つけても、一度冷静な立場から分析し、その上で自分の判断を下すことが以前よりはできるようになったんじゃないかなあと思います。
でもふとディベート界から距離を置いて世間に揉まれる機会が増えてくると、世の中は意外とロジックで回っていないよなあということも同時に感じてしまうわけです。
ディベート界は客観的に見ると結構high societyな場所だと思っています。肩書きで判断するのも良くないですが、参加者の平均学歴や社会的地位、能力、そして教養という側面で見ると、これだけレベルの高いコミュニティーは世の中では稀だと思います。ここで行われる議論の数々は、まずロジカルシンキングを挟み、立場や年齢に関係なく等しく意見を言えるという環境が、ある程度は整っているように思います。(無論equity policyに関する議論が絶えない程度には、個別に問題は存在します。そうしたことに加担しない人達の平均値について言及しています)
そうしたコミュニティーが心地よかったとした時に、次にじゃあ外のコミュニティーと接した時にどういった振る舞い方をするかは極めて重要な気がします。
どんなにこのコミュニティー内でロジカルシンキングやフェアネス、権利の重要性を訴えようとも、ここで行われるエコチェンバーに留まっているうちは現実世界が変わることはありません。せっかくここで素晴らしい意見を構築したのに、結局ディベート界の人以外と全く関わらない、ということでは少々勿体無いと思います。
時々Facebookで自分の思いを外の人へ向けて発信する人を見かけますが、とても良いことだと思います。(ディベーターのフォロワーにいる人もある程度high societyな傾向あるんじゃね?とかいうツッコミはあるにせよ)「あ、こういう素敵な発信をできる人がいるんだな、俺もこの問題関心あるかも」的な感じに思える仲間がそこで見つかれば素敵ですよね。堂々と意見を言う度胸を付ける訓練を経たディベーターは、社会問題の提起だけでなく、様々な場で活躍できる可能性が本当に高いと思います。でもきっと論理的な判断だけじゃ解決できない問題も一方では存在するわけですから、ロジカルシンキングis素晴らしいみたいな思考停止に陥らないことも同時に重要だと思います。ロジックは素晴らしいけど、ロジックにこだわりすぎるとそれはそれで身を滅ぼすんじゃないかな〜と少し感じています。
ということを踏まえた上で、世の中の理不尽さを発見した時に、「こいつらにアプローチしてもわかってくれなさそうだからどうでもいいや、Let’s go back to our eco-chamber」とするのか、めげずにアプローチ方法を変えて相互理解を目指すのか、この差は大きいと思います。それでも説得できない層はディベートでもよく出てくるように存在すると思いますが、動かせる層も割といるという話は先輩が色々なモーションで触れてくださった通りです。
社会問題にこれだけ関心のあるコミュニティーなわけですから、理不尽のない社会を作るために我々にできることも少なからずあると思うので、そうした発信が積極的に出てくるコミュニティーになれば素晴らしいと思います。僕もSNSという媒体を通して発信するかは未定ですが、そうしたことができる人間を目指して生きていければと思います。
というわけで、何の話をしてるのかわからなくなってきましたが、僕がディベートを4年続けられた理由と、自分なりに考えたディベートをした後の行き着く先は…?、という話を綴ってみました。カタカナ用語めっちゃ多くなったけど普段はハイボール以外のカタカナ用語使わないんで、ぜひ今後とも気楽に話しかけてください。おやすみなさい。

3.結果報告
-Quarter Finalist
ICUの高望み (Subaru Arakane, Ayumi Tsuyama, Nozomi Moriya)

-Pre-Quarter Finalist
他人に関心がない女子たちとICUのいんきゃ (Kaho Miyata, Hikaru Hotta, Fumie Nakayama)

-Best Adjudicator
2nd: Kohei Arakawa (1day only)
8th: Aika Miyazawa

-Best Student Adjudicator
2nd: Aika Miyazawa

我らが部長Aika Miyazawaと、OBのこうへいさん (PPさん)とあさいさん

Quarter Finalist: ICUの高望み (Subaru Arakane, Ayumi Tsuyama, Nozomi Moriya)

8th Best Adjudicator: Aika Miyazawa

2nd Best Student Adjudicator: Aika Miyazawa
Wジャッジプライズおめでとう!!


ブログ用の写真を取るのをすっかり忘れてて、写真が少ないです。
大変申し訳ございません…。

2019年5月5日日曜日

J-Cup 結果報告 & あゆみさんの感想ブログ

今回はJ-Cupの報告をしていきます!

目次
1. J-Cupの概要
2. あゆみさんの感想文
3. 結果報告

1.J-Cupの概要
J-Cupは、今年初めて成蹊大学で開かれた、Asian styleの一日大会です。
3ラウンド目までが予選、4ラウンド目がGrand Finalとなっています。

2.あゆみさんの感想文
ICUDS3年のAyumi Tです。2年の最後にJ-Cupに出場し、初優勝、2nd Best Speakerを取りました。望、智さん、一緒にJ-cupに出場してくれて本当にありがとうございました。J-Cupの感想を書きつつ、学んだこと3つを最後に皆さんにメッセージとしてシェアしたいと思います。

1)そもそもJ-CUPになぜ出場したのか
 J-Cupに出場した理由は、望と春Tに出てブレイクするためでした。実は半年以上も前からひそかに志し、準備してきました。2年の秋T後、色々な事情でICUDSの練習や大会から離れていました。それでも、部長としてどうしても成し遂げたかったことは、後輩と組んでオープンブレイクすることでした。理由は個人的に自己満足で終わる部活にしたくなかったから。個人がバラバラの目的をもって集まった群衆ではなくて、コミュニティとして機能を兼ね備え、皆で強くなれる部活にしたかった。だから後輩と組んだ時に引っ張れるよう、これまでフィロソフィーオープンでひでさん、大沢杯で浅井さんに組んでもらって、秋Tにもすばるさんに組んでもらって、少しでも自分の成長を早めたいと思ってました。
当初はゆうだいと組んで春T準備する予定でした。もう一人探している中、私がシャドーで参加したWoman'sで望に春Tのこと話したら組みましょうって言ってくれて組むことに。途中ゆうだいが降りちゃって、そこでTitechはしょうさんと、 J-Cupは智さんを誘わせてもらました。
春Tの話になっちゃうけど、春Tはスバルさんが出たいと言ってくれたので、望とはメインブレイク目標で終わっていたのですが、せっかくならスバルさんがまだ行っていない新記録のセミファイナルまで目指したいねっ(チーム名:高望み)てことで、セミファイナルを目標に頑張りました。セミファイナルまで連れて行きたかったんですけれど、自分が最後の最後で基本的なことをミスっちゃって、チャンピオンになったKDSに負けてしまいました。でもそもそもの目標は達成できたので、大満足ではないけど、良しとします。

2)J-CUPで大変だったことは何か
最初にプレパ練した時に、智さんから言われた一言は「俺とあゆみとでプレパ合わないと思うんだけど」だったんですよね(笑)。プレパ練習していく中で3人のチームワークが少しづつ良くなっていきましたが、それでも1週間前の1日練習とか3分の2は負けでした。智さんと互いに理解しあえなくて、かなり議論し合いました(笑)。そうやっていくうちにお互いがどういう思考の特徴を持ってるのか、よく分かりました。
すごく智さんは超論理的で(頭に常にベン図があるのかな?と思う)、視点が鋭く
本当に面白い。サインポストのこだわり方も良いし、プリンシプルの引き出しも多くて感心させられました。一方で智さんと私の議論が白熱してもチームの和を保つムードメーカーの役割を担ったのが望。私が比較的色んな頭の引き出しからアイデアを出すので、そのマターの強度をみながら望が冷静に取捨選択の判断してくれることが多かったです。1年生でセカンドというプレッシャーも多い大役に努めてくれてありがとう。

3)大会を終えて学んだことは何か
以下はディベートは幅広い層の成長機会ととらえ、比較的に非排他的で、競争主義をとらない私の視点から見た学びとメッセージです。
・「1+1+1=3」じゃなくて、「1+1+1=3以上」になろう
・プレパの相性はプレパ練習で解決できる
特にグランドファイナルの相手は私が1年生の時からジャッジをしてくれてるような先輩らでさすがに焦りました。でも3人寄れば文殊の知恵感じて相手のお互いのアイデアをリスペクトしつつ、3人でマターを研ぎ澄ませていくことで反論されにくい主張と理由付けができました。プレパ合わないって言われてもフレームワークを考えたり、お互い伝わるように話し方を工夫し、相手以上に相手の話を理解することを心掛けるといいプレパはできるようになると思います。私の個人的な意見ですが、相性が合わないの一点張りでチームを組まないのは非常にもったいないなと思います。理由は①寧ろ最初から似たような考え方をする人と一緒にいるよりより多面的にマターを考え議論を深堀りできるのは相性が最初に合わない人だと思うから。そして②苦労するってことは、互いにコミュ力が足りないということかもしれないので、コミュ力を鍛えるにはいい機会かも知れないから。
・チームでのラウンド練習は重要です
最近練習こなくてOKムードが強いと思うんですが、大会に向けてチームでのラウンド練習も大事です。理由は①セカンド以降のスピーチもPDCAを回して改善させてあげる機会ないと、セカンド以降が大会当日に困るから。そして②沢山英語喋ってねじ伏せようとしてくる相手に圧倒されず冷静に一撃必殺を用意するには場数が必要だから。春Tの話になっちゃうけど、クオファイで負けた原因の一つは強い相手と戦う場数が圧倒的に少なかったからかなと思います。部内でも部外でもこういう力の差があるラウンドをある程度作ってあげてもいいかもしれないですね。

4)さらばだ、ディベート
最後に宣言なのですが、ひとまず留学帰ってくるまで現役でディベート選手として一旦アクティブに活動はしないようにします。もちろん、先輩・後輩、コミュニティが大好きだし、分析もプレゼンも好きで、その気持ちは変わりません。フェミニストの議論をしているだけあってか、女性への偏見とか持ってる人いない気がするし、自称コミュ障と言いつつ、ディベーターは会話しやすいと思います。そしてディベートを通して世の中の様々な問題にUp to dateで議論できることは良いことだと思います。ただ、若干のパーラメンタリーディベートの本質的な部分の不満として最近ディベートに思うことは、①深く物事を考えたいのにディベートで勝つための都合のいい話を議論しなければならないこと②数理的証明が適当で本当に現実的な議論なのかあやふやなこと③ディベートで偉そうに社会課題を話している割に、何も自分が課題解決のために動いていないこと、です(笑)。エリザベは出ます。他の予定との兼ね合いですが、ジェミニは手伝えるといいかな。フィロオープンも出たい欲あるけど、出るか分からない。ディベートコミュニティが自身にとっての”Confort Zone”であることを認識して、学生のうちに他に達成したいことがあるのでそちらの優先順位を上げて取り組みたいと思っています。目指すはゆうすけさん的立場ですね(笑)。

上記読んだら分かるように「さらばだ、ディベート」というほどディベート止めること決意しきれてないので、結局お別れというわけではないですが、一旦区切りのいいところで締めの挨拶としたいと思います。OBOG、現役生の皆様、これまで一緒にディベートをしてくれ、そしてICUDSを支えてくださって、本当にありがとうございました。

3.結果報告

-Champions
Satoru Tamura
Ayumi Tsuyama
Nozomi Moriya

-Best Speaker
2nd : Ayumi Tsuyama
3rd : Satoru Tamura

2nd Best Speaker : Ayumi Tsuyama

3rd Best Speaker : Satoru Tamura

J-Cup優勝おめでとうございます!!