2019年12月9日月曜日

UT MARA OPEN 2019 結果報告 & ひかるさんの感想ブログ

今回はUT MARA OPEN 2019の結果報告をしていきます!

1. UT MARA OPENの概要
2. ひかるさんの感想ブログ
3. 大会結果

1.UT MARA OPENの概要
UT MARA OPENはマレーシアの強豪サークルUT MARAが主催している国際大会で、マレーシアのみならず、インドネシアや香港からの参加者もいます。

2.ひかるさんの感想ブログ
こんにちは〜21の堀田です。
マレーシアからの帰りのトランジット、ホーチミンでこの感想文を書いてます(深夜)
記憶が新しいうちに感想文を書いた方が良いかなと思ったので今書いてます。
(ちなみに、側には早朝の日本行きの便を待ちながら寝てる愛花とKDSの俊哉くんがいます笑)
何を書こうかな〜と考えたのですが、UT MARA OEPNに行って自分が感じたことを正直にそのまま書き綴ろうと思います。UT MARA OPENはワールズの前哨戦という位置付けで参加しました。最近はNEAO→JBP→UT MARAと大会三昧です…

1. コミュ障は海外に行ってもコミュ障
2. 天の上の存在は意外と近くにいる。
3. ディベートの影と光

1. コミュ障
自分は本当に人と話すのが苦手で、特に初めて会う人には何を喋ったら良いか分かりません。(笑) で、まあ日本の大会ならそれでぼっちな想いをするだけで済むのですが、海外だとそれが原因で困ることが沢山あります。アウェーな環境で部屋の場所を聞いたり、きちんと決まってない翌日の集合時間を聞いたり、Grab(東南アジア版Uberみたいなもの?)の取り方を聞いたり….大会を運営する方々とたくさんコンタクトを取らないといけません。そこで、コミュ障な俺を助けてくれたのがパートナーの愛花。愛花も根はインキャかもしれないけど、持ち前のコミュ力を発揮してくれてとても助かりました。ありがとうね、愛花。

2. 天の上か、目と鼻の先か。
いわゆる「オーソリ」と呼ばれる日本の上手いディベーター、何となく強そうな普段から英語喋ってる海外勢、ワールズオープンブレイクなどの実績がある本当の世界のトップディベーター....自分は昔これらの人たちを「天の上の存在」として見てました。努力では到達することができない、どこか本質的に何か違う能力を持っている別次元にいる人たち….無意識にそうやって自らと彼らの間に壁を作っていた気がします。ただ、今回の大会でそれらの人たちを実際に倒したり、負けたもののもう少しで勝てたと実感できた経験を何度かしました。そして、二日目の終わり、5ラウンド中11点という結果で5th Open Breakした時に、どこかその壁を超えた感覚がしました。勿論、まだかなわないディベーターは山ほどいる。ただ、その壁を「越えることができるもの」と実感できたのは自分の中で大きかったです。結局、その壁の向こう側にいた人たちも、その立ち位置から出発したわけじゃないですしね。変に自分の能力の限界値を決め付けない方がいいなと改めて感じました。

3. ディベートとは(哲学)
Quarter Final とSemi Finalは経済とIRで、Info Slideが両方あるなどとてもコンテキストが限定的なモーションが出ました。そのようなラウンドの後によくディベーターが話してるのが、”OMG I knew nothing about ~~~” とか”What the f*ck is ~~(info slideに書かれていた内容), how would I know that?”みたいな話です。僕からすれば、「そんな知らないのに何であんな威勢良くスピーチできるんかい!(尊敬)」って感じなのですが、一方でディベートがいかにうわべの作業なのかを思いしらされます。よく分からない内容に関してスピーチして、ましてや相手を説得しようとする作業って弁論術を使った迎合(ゴルギアスをお読みください)に過ぎないって前から思ってましたけど改めて感じました。実際に自分がディベートでそうせざるを得ない時に、やはり心の中にジレンマがあって”I feel like I am not entitled to debate on this motion….”と思うことがよくあります。「いやいや、ディベートってそういうもんじゃん!」と言ったらそれまでなのですが、うーん、分かりますか?この気持ち(笑)
ただ、だからと言ってディベートの魅力を感じなくなったわけではありません。その理由は大きく二つあって、一つ目は本質的にスピーチというものが好きだから。コミュ障の自分は双方向のコミュニュケーションがとても苦手です。しかし、ディベートは自分に7分間と時間が用意されて、サイドは決められないものの、その時間をどう使うかはチームの自由。特に、イラストやイントロ/アウトロは自分の腕にかかっている。自分が伝えたい内容を上手に組み合わせてスピーチとしてまとめ、それを相手に伝える作業ってなかなか他の機会でできることじゃないし、魅力的だと感じます。この貴重な機会をより多く人(特に表現や主張が普段できない/阻まれる人たち)にアクセスできるようにするためにエクイティとかって大切なのではないかなと思ったりします。(ちなみに今回の大会のR5: THBT varsity accomplished debaters have moral obligation to reject remuneration for Adjucoring/training/ invited adjudicatoring, etc (ワーディングは確かでない)のOGで似たような話をしました。)
もう一つの理由は、ディベートの過程にあります。ディベートは本当に自分に知らない世界を見せてくれました。一年生4月の自分は”THW legalize child labor in developing countries”のモーションを見た時に、「え、子供の労働やばいじゃん。ガバアーギュメント0!」って人だったので大分視野が広がりました。また、魅力はラウンド中にもあります。自分は対立する議論を重ねると新たな境地に達するアウフヘーベン(自分流クソ定義)という概念を本当に信じていて、ディベート中にそれを実感することがたまにあります。それが一番分かりやすいのが、クロージングからデッドロックを解消できた時とかです。そのような時にすごく自分の知的好奇心(?)が満たされる気がして、その感覚が言葉で表せないほど好きです。
なので、自分はディベートには影と光があると思ってます。ディベートが強くなって、大会でも勝てるようになると、無意識に「何でも知ってる」と錯覚し驕り高ぶってしまいがちですが、ディベートを上手くなることは必ずしも「何でも知ってる」ことを要求しないこと、そして、ディベートで勝つこと=真実に近づくことでは無いことをしっかりと弁え、認識し、この魅力的な競技と付き合っていければ良いなと思います。
長くなりましたが、以上です!(1時間で書き終えた笑) 最後まで読んでくれた方、ありがとうございました〜

3.大会結果
-Open Semi Finalist
ICU (Aika Miyazawa, Hikaru Hotta)

-Open Best Speaker
2nd : Aika Miyazawa
         Hikaru Hotta

In Malaysia!2人の仲の良さが溢れ出る1枚です!!

半袖うらやましいです...!

メダルめっちゃすごいです!
本当におめでとうございます!!

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