2014年11月7日金曜日

ADI -2014 maru2 (いっわさき)

ADI ver.2
少し肌寒くなってきたところで、皆の夏の思い出、ADIについて投稿します。
前は17まいがADIについて語ってくれました。さて、今回は、18にも話してもらおうということで、18のなおや(I)くんに感想文を書いてもらいました。


家が、千葉にあるということで、二時間かけてICUに通ってるんだとか。

なおやくん、国語の先生もしているらしく、すごい勤勉家。教え上手なんですね。ディベートではまだいい結果を出してはいませんが、あきらめず、コツコツと今後とも頑張ってほしいですねー。






道に迷うICUDS18


感想文を書いてくれたなおや(I)くん 

以下が感想文です。
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 どうもみなさんこんにちは。銀杏杯において、ICU勢最低の”speaker's score”をマークした18のいわさきなおやです。今回は、んな不甲斐ない私でありますが、2014年度夏のADIに参加した18の9人を代表させてもらいADIにおいて経験したことをつらつらと書かせてもらいたいと思います。
 まず、ADIに関する説明を少しばかり。ADIとは、”Asian Debate Institute”の略称でありまして、その名の通り、日本人や中国人、韓国人等々のアジア人が集まってDebateについての講習を受けトーナメントを実施するという所謂合宿のようなものです。例年、夏と冬に一回ずつ韓国で開かれており、今年の夏ADIは、8/5 ~ 8/14 の9日間開かれました。
 ではその9日間一体なにをやっていたのかというわけで、次にADIの全体の流れをざっと確認したいですね。開会式と軽い基礎的な授業で1日目が潰れた後、まず私たちのdebateのレベルを測るために”Level Test”という名目で、BP styleのDebateを2回行わされました。その結果に基づいて”Lab”と呼ばれる、所謂クラスのようなものに振り分けられ、其の中で仲間20人と、1人から2人の有名なdebaterの講習を5日間、10:00から18:00に渡って受け続けたというわけです。そして、残った最後の3日を利用して、ADIのトーナメントが開催されました。その後、閉会式と長い表彰を行い、各”Lab”が記念撮影をして、流れ解散という形で気がついたら終わっていたように思います。
 私の場合は5日間で力がぐんと伸び、実際にトーナメントでいい結果が残せたというわけではありませんでしたが、ADIを通じて非常に沢山のことを学ぶことができたように思います。

 私は、上で述べた”Level Test”の結果、β-4という”Lab”に配属されました。”Lab”のレベルには上から”ω”、”β”、”α”があり、各レベルは複数のdivisionを持っていました。おそらく、数字が若いdivisionの方が上のレベルだったんだと思います。こうしてみると、β-4というのがなんともつかみ所のない”Lab”のように思えますね。ですが、そのlevelとはうってかわって、配属された講師役のdebaterも仲間の面々も本当に色が濃い人達ばかりでした。
 個人的には、もちろん個性派揃いの日本人ともそこそこ親しくなれたと思いますが、それ以上に、開催の会場となっている”Chung-Ang University”の学生である韓国人の野郎3人が強く印象に残っています。名前を教えてもらった後に発音してみせたら、”Perfect Pronouciation!”といって褒めてくれた、韓国人にとっても発音の難しい名前を持つ彼と、酔うと凄まじく馴れ馴れしくなるイケメン。それに、永遠と私がした失言でいじり続けてくるメガネ。特に最後の一人は、私が日本に帰ってきた後にlineを始めたからID教えろとFacebookで言い、私が教えると、今度はlineを用いてまでいじってくるという形で、未だに交流が続いているほどです。
 そんな濃い面々で進んだ講習でしたが、その内容は、当たり前ですが、至極真面目なものでした。他の”Lab”がどうだったかはわかりませんが、私の”Lab”では講師の二人が提案してくれた、練習したいものを絞るためにルールに制限をつけたdebateというものを、話を聞くのがメインになる授業や真剣なdebateのgameよりも長い時間やっていたように思います。POIを考える、POIに答える練習をするために提案された「POIは絶対とらなくてはならないDebate」や、refuteとextansionの練習をするために提案されたRussian-roulette Debate”などなど。ただ単に授業をうけ、ただ単にdebateのgameをやるのではなく、練習の目的を絞って行うためにdebateのgameをするだけだと感じる暗中模索感が薄くやることが明快で非常にわかりやすかったように思います。
 10:00から18:00まで講習を行っているとなかなか大変かと思うかもしれませんが、間休憩で外に食べに行く昼飯や、夜飯を通じて”Lab”の仲間と交流ができ、なかなか辛いだけの合宿では無かったように思います。特に、韓国の人と親しくなれるので、どういう店が美味しいかや、韓国の流儀に関して沢山学ぶことができ、debateと平行してそういう知識を身につけることがある程度の息抜きになっていたように思えます。
 “Lab”の講習が始まって3日目に行われた選択授業では、そのreg.を外に食べに行っててし忘れる等のハプニングはありましたが、結局ちゃんと選択授業を受けることができました。その中では、すごく面白いことを聞けた上に、よく学べたように思います。特にfeminismの授業は、講師が喋りたい話を好き放題話していたので、聞いていてとても面白かった上に、とても充実していました。reg.を忘れることがなければ、幅広い選択肢の中から選べたそうなので2日目の昼に行われるであろうreg.には厭わず並びましょう。
 5日間にわたる”Lab”の講習はこのようなわけで、私にとってはあっという間のように感じられました。ですが、その中で学べたことや、培うことの出来た交流は、将にプライスレスだったと思います。本当に終わるのが惜しい5日間でした。
 トーナメントでは、単身で乗り込んできている北大の男と組みました。結果は主に私のせいでひどいものでしたが、馴染みの薄かったBP styleをとても面白いと感じることができるようになったという大きな収穫がありました。夏休み中アルバイトに夢中で、全然練習に参加していないということがあり、debateの面白さを見失っていたところがあったので、そういう意味でも非常に有り難い合宿となったように思います。
 初めてのブレイクナイトも、すごく盛り上がりかつ交流も沢山できとても楽しいものになりました。今思うと、隅っこの席で無駄に独りで馬鹿騒ぎしていた気もしますが。
 閉会式では、ブレイクしたチームの表彰の他に、各”Lab”において貢献が大きかった2人に与えられる、所謂「頑張ったで賞」のようなものの発表がありました。私の”Lab”では、POIの達人である韓国人の女の子と、授業中うつらうつらで、ICUの生徒とは思えないほど発言もしない上に、debateをやらせると必ず失言をする男がもらいました。 ”I chose the other person by a different criterion. He is not excellent.” 講師であったKDS4回生の岡さんが二人目の名前を言う前に言ったこの台詞を、私は一生忘れることができません。とても嬉しかったのですが、何とも言えない複雑な心情でした。
 こうして終わったのが私にとってのADIでした。ADIそのものがどうであったかを書こうと思ったのですが、随分自分に寄ったものになってしまいました。どうもすみません。

 次にADIそのものではなく、ADI周りのことを書きたいと思います。具体的には、宿泊施設がどうであったかとか、観光は出来たのかいなかとか、韓国はどうだったかとかです。
 まず、宿泊施設に関してです。私たちはキムチシンチョンゲストハウスという、ADIの会場まで片道50分ほど、電車運賃1150wonの場所に泊まりました。電車は乗り換えが必要で面倒くさい思っていましたが、慣れてしまえばなんてことありませんでした。ゲストハウスは、宿泊部屋の中や地下の独特な雰囲気を持つ交流スペースそのものはとても綺麗で、不満な点はほとんどありませんでした。強いて言うなら、掃除の人が掃除に入った後に鍵を閉め忘れて、夜帰ってきた時に開いてる鍵に驚いたことくらいでしょうか。地下の交流スペースではいつものようにUTDSの数人がwiiでゲームをしていて、初めて見た時は随分笑ったような気がします。早朝にはヨーロッパ系の人が独りでやっていることもあり、地下は本当に不思議空間でした。
 次に、観光についてです。今年のADIは例年に比べてトーナメントの期間が一日短かったために、本来予定していた15日が丸々空いてしまったので、私たちはICUとして韓国の有名な観光地である明洞を観光しました。物価が高く驚きましたが、いろいろ発見があり、震えることも有り、面白い街でした。他の大学の人は帰る日にちを後ろにうんとずらして、長いこと観光していました。せっかく来たので観光を沢山したいという人はそのようにすれば、満足行くまで出来るのではないかと思います。
 最後に、韓国についてです。私はそれまで日本から出たことが無かったですし、パスポートすら持ったことが無かったので、2013年のADI報告記事にあったような「日本の良さの再確認」というものをこっそり期待しておりました。ですがその期待というのもうんと裏切られたような気がします。韓国は想像していた、思い込んでいたイメージの韓国よりも、遥かに「良い国」だったように思います。地下鉄が発達していて、Suicaのような電子パスもあってスムーズに乗り換えできますし、なんならタクシーに乗れば日本よりも遥かに安い価格で長い時間乗っていられました。(私たちのゲストハウスからADIの会場の大学までは4人で乗って3000won弱でした。)そして何より、人がとても暖かいように感じられました。お札をするりと落としてしまったら、道すがらの人が教えてくれて拾ってくれますし、コンビニの店員さんに英語が通じないと、私の英語が理解出来る人を裏から連れてきてくれますし、焼肉屋の店員さんが非常に丁寧に肉を焼いてくれますし。むしろ日本に帰ってきた時に、言葉がわかるからこそ感じる、人の冷たさや荒っぽさが暫くの間鼻につい�
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 随分長いこと書きましたが、要するに、ADIというものは、その費用や労力に見合う分の価値は充分にあるのではないかということで。この日記のような文章が、これからのFreshmanがADIに参加する決断を下すきっかけとなればと祈るばかりです。
 最後になりましたが、SophomoreでありながらもADI参加してくださった先輩方、いろいろ教えてくださりありがとうございました。最初の案内は本当に助かりました。

 ちなみに私一番のADIの思い出は、トーナメントで自分でも理解不能なスピーチをして、”69 (horrible)”の”Speaker's score”を獲得したことです。やっぱりこれも、数々の失言同様忘れられない。
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いかがでしたか、次は、銀杏杯の投稿をしますのでお楽しみに!

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