2012年12月31日月曜日

HKDO 2012 Part 2

こんにちは!みきです。
もう大晦日ですね。
師走とはよく言ったもので、ほんとあっという間の12月でした。

皆さんの2012年はいかがでしたか?

本当は今日、仕事納めの予定でしたが、諸事情により(笑)あとほんの少しだけ、私が更新します。
UTさんの真似でもして、私もブログ仕事納め記事を改めて書いちゃおうかなーなんて、思っています。UTの旧ブログ担当さんのようなおもしろい記事は書けないと思いますが、楽しみにしていてくれたらうれしいです。

前置きが長くなりましたが、今日はHKDOにちゃっかりジャッジとして参加してジャッジブレイクしていたTKTこと、小林卓人が記事を書いてくれました。

ディベーターとしてではなくジャッジの視点で書かれた記事、どうぞごらんくださいー!

--------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------



こんにちは、TKTです。

HKDOの感想を、ジャッジ目線で、少しばかり書かせていただきます。

 

何を書こうかヒジョーに迷ってズルズルと年末まで引っ張ってしまって、本当に申し訳ないと思ってます。が、書きたいことは以下の通りです。

1.Adjudication

2.海外における日本の勢い

3.英語でジャッジ!

 

1.Adjudication

今回のHKDOに俺はディベーターとしてではなく、ジャッジとして参加しました。

 

実を言うと、MDOでジャッジブレイクを果たした某Yくんとか、UADCGrand Finalをジャッジした某Oくんとかに比べると、ジャッジというロールに手を出してきたことがほとんどなく、ジャッジとしての参加が決まった時は不安でぶるぶる震えてました。始めてジャッジとして参加するのがHKDO、それも近年稀に見るアジアオールスターadjcoreのもとで、ディベーターもジャッジもかなりガチな感じで参加するっぽいという事前情報もあったため、それはもう、棺桶のようなボロいボートで大シケの中に突っ込むような不安感です。想像してみるとだいぶヤバいですね。

 

とにかく改めてジャッジとして訓練を重ねる日々。某部長に「お前のジャッジはおかしい」と叩かれ、某前部長に「お前のディスカッションはおかしい」と叩かれ、どーにかこーにか、普通のBPジャッジができるかな、ぐらいのレベルに持ち上げて、大会に臨みました。ディベーターと比べたら幾分落ち着いていられるんじゃないかと思ってましたが、けっこうジャッジってディベーターと比べて孤独な戦いなわけです。それがまた緊張感に拍車をかけるんですね。

 

それでも何とか、大会にはしっかりついていくことができました。たぶん、運が良かったということもあるんだと思います。俺は最初から最後までひたすらパネルだったんですが、チェアに入るのは最終的にブレイクを果たした良いジャッジばかりでしたし、ラウンドもクラッシュのはっきりしたわかりやすいラウンドばかりでした。どのラウンドも、ラウンドが終わったあとディベーターが部屋から出ると即座にdecisionを聞かれるため、自分のdecisionを吟味する暇なんてほとんどない、という状態でしたが…それでも何とかラウンドの概要をつかむことができたため、discussionが泥沼化することだけは避けることができました。まぁ、泥沼化した時にしっかり自分の意見を説明する能力もジャッジに問われるものではあるんですが…それについてはまた後ほど。とにかく、ジャッジブレイクという結果を残すことができました。感想としては、意外と通用するもんだなー、って感じですね。

 

2.海外における日本の勢い

HKDOに関しては、これを強調しておくべきじゃないでしょうか。日本すげえ!というのがこの大会の素直な感想です。ニックさんとチャッキーさんがChampionの座を勝ち取り、こーきさんと富永さんはGrand Finalist、他にもICUのチームを含め日本勢が数多くブレイクしており、おれはまぁじゃっじぶれ(ry とにかく、日本はやっぱり強くなっているんだ!とひしひしと感じました。

 

この勢いが、うまく国内でも浸透していけばいいな、と思います。

何というか、最近俺が個人的に意識していることのひとつが、いかに後の代に継承していけるような財産をつくるか、ということなんです。各々のディベート部で継いでいくものも大事ですし、日本のディベート界全体で継いでいくものも大事だと思います。それは部の秘蔵のマターファイルだったり、人とのつながりであったり、たぶんどんな形でもいいと思いますけど、今ある勢いが途絶えることだけは寂しいですからね。俺もいろいろと頑張りたいと思ってます。

 

3.英語でジャッジ!

これはほんっとに俺個人の私的な意見に過ぎませんし、賛否両論あることなんですが、英語でのadjudicationがもっと広まればいいなーと思ってます。

 

俺がHKDOで思ったのは、英語でのadjudicationへの不慣れでした。一応事前に練習しておいたおかげで最低限のdiscussionはできましたし、コミュニケーションがとれない、気まずいみたいなこともあまりなかったとはいえ、多分それはラウンドが綺麗だったり、他のジャッジの話がreasonableだったりした時ぐらいだと思います。英語discussionへの不慣れが一番顕著に出たのが、少しばかり泥沼化したPre-Quarter Finalでした。とにかく、わからん。表面的な比較ではなく、非常に細かい部分、「誰のどのアーギュメントがどの段階で意味をもった」とか、そのレベルで細かく比べないとdecisionに到達できず、その比較考量を、discussionの中で深めていくという、すさまじいラウンドでした。

 

問題なのは、そのハイレベルなdiscussionについていけるほど細かくラウンドが吟味できていなかったということ以上に、他のジャッジが出した意見を即座に理解してそれに反応することが非常に難しかったということです。これはジャッジをすることへの不慣れではなく、英語でdiscussionをすることへの不慣れが一番影響しているんだと思います。他のジャッジの意見に対応できないと、そもそもdiscussionから取り残されかねないんですね。ジャッジとして初のブレイクラウンドで、それを痛感しました。

 

先ほど言ったように、日本勢は海外での勢いを増しているとは思います。でも、その流れをもっと大きくするには、海外基準でのディベートやジャッジをする練習がさらに必要なんじゃないか、と思うんです。もちろん全員がいきなり英語ジャッジにするべきというわけではないんですが、時間をかけつつも、海外基準への適応に力を入れてみるのもいいんじゃないかな、ってことです。

 

 

さて、以上の3点で、HKDOの感想は大体終わりです。いつもどおり、達成感あり、反省点ありの有意義な大会になったと思います。参加してよかったとひしひしと感じる今日この頃。

 

ちなみに、俺は今回ICUの提供ジャッジとしてではなく、KDSの提供ジャッジとしてHKDOに参加させていただきました。たぶんKDSからのお誘いがなかったら俺が海外でジャッジをするのは来年のUADCとかAustralsぐらいになってたんじゃないかな…その意味で、素晴らしい体験をさせてくださったKDSには本当に感謝してます。ありがとうございました!(送金が遅れたりしてご迷惑をかけまくりました。その点は本当に申し訳ないです。)

 

では、来年もがっつりディベートしましょう。よいお年を。

--------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

ジャッジって難しいんですよね。
私的にはディベートのスピーチするより難しいです。笑

ところで、ディベーター的には、紅白よりも現在ベルリンで開催中のWorldsの速報が気になって仕方ないという感じでしょうか。笑
ICUからはYuki TanakaとShunichi Araiが出場中。
Twitterでの情報によると(UTのSさんありがとうございます。)どうやら今のところオープン 7点とのこと。がんばってほしいですね :D

それでは皆様、良いお年を!

0 件のコメント:

コメントを投稿