2013年12月6日金曜日

ADI報告 -ICUDSの栄養士、もう一人のすみれ-

   こんにちは、あらしゅんです。冬学期が始まりました。今日は今更通って感じですけど、夏ADIの感想文を載っけたいと思います。まーなんで今日にしたかというのは一応理由がありまして、そういえば、彼女は今頃どうしてるかなーとか思ったわけです。


すみれちゃんといいます。うちの一年にはすみれが二人います。ゴッドさんと呼ばれているすみれと、そうじゃないすみれがいます。このすみれちゃんは、夏合宿くらいまで普通にICUで練習に参加してくれていたのですが、9月から自分の夢を追いかけてアメリカに栄養科学を学びに旅立ちました。すごいバイタリティーです。しかもこの子は超ストイックで早寝早起きが半端ないです。朝4時とかに起きます。まあアメリカに行っちゃったけど、大事なメンバーの一人ですね。

さて、来年の冬にもADIというのがあり、参加登録が始まってるわけなんですが、ADIとはAsian Debate Instituteの略で、主に北東アジアのディベーターに向けて開かれるワークショップのようなものです。僕も一年の時に参加して多くを得ました。
みんなもぜひ2回くらい行くと非常に得るものは大きいです。では感想文をどうぞ!




初めまして。植田菫れです。
今回はADIについて私の主観的視点からではありますが、お話させていただきます。長文ですので、小見出しを参考にして、皆様の必要に応じてお読みください。今回のブログが、皆さんのADIへの理解の助けになれば幸いです。

1.    What is ADI?
ディベートの合宿&大会
10日間
ソウル.Chung Ang University
BPスタイル

今年は8/7-8/17に行われました。
初めにassessment testを受け、その結果によりレベル別にα-ωの30人構成くらいのLabと呼ばれるクラスに分かれ、毎日ディベートを洗練します。日本、韓国をはじめ世界各地の有名ディベーターがコーチとして、Labに1~3名つき、毎日指導してくださります。コーチにより多少異なりますが、Lab10:00-18:00の時間にlecturespeechをおりまぜて行われます。宿題が課される場合もあります。また、Labの枠を外して行われるelectiveもあり、各々が自分に必要なディベートスキルやモーション分野について学べます。
大会に関しては、今年は4日間にわたり行われました。初めの3日間は計10 round行われ、全チームその内5 round試合をし、その結果breakしたチームが最終日まで勝ち進む形式でした。

2.    About my Lab
私のLabWendyDavidという二人のコーチに指導していただきました。基本的にレクチャーで学んだ後ラウンドをして実践、という形で進みましたが、比較的レクチャー重視でした。常に一人ひとりを見て丁寧に指導してくださったので、とても身になりました。私がLabで特に痛感したのはmannerの大切さです。それも単なる英語力ではなく、姿勢、ジェスチャーの仕方、表情、目線、話すスピード、文の途中で止まったり、どもったりすることなく話せるか、抑揚はどうか、などでした。両コーチともmannerにとても厳しく、speech中や直後の注意はもちろん、一人一人のスピーチをビデオに収め、後で一緒に改善点の分析をしてくださりました。私ははじめmannerの癖がなかなか直らず、speechの内容についてLabの他のメンバーはコメントをもらっているのに、私だけ全く触れられずmannerの注意ばかりでとてもショックを受けました。しかしこの指導の意図を考えると、mannerのひどさでジャッジの関心を削ぎ、自分のspeechをまともに聞いてもらえない、いくら強いargumentを出しても意味がない、という事実が背景にあるのです。これを理解したのち、コーチのビデオ分析と個人指導のおかげで、自分の癖に気づき、改善にむけ励むことができました。他にも、強いPOIの作り方、logicalargumentの立て方など、一人一人に個別で、どこがいけないのか、どう改善すべきか、納得するまで熱心に教えてくださったので、しっかり自分のものにしてroundで生かすことができました。

さらに、Labは韓国や日本の他大のディベーターと知り合う、とても良い機会でした。コーチがLabでのランチやディナーの機会を設けてくださったので、とても早くメンバーと打ち解けることができました。韓国や台湾など海外のメンバーとは、互いの文化について、日本の他大のメンバーとは、互いの大学について知ることができました。特に海外や関西のディベーターとはなかなか会う機会がないので、ここで繋がりを作れたことは貴重でした。

3.    Elective
各クラスは15人定員と、少人数で行われます。ただ、これは先着順なので、electiveを登録する際は早めに行くことをおすすめします。
内容は、強いargumentの立て方、speechを作る際のrequirementといったものから、debate about freedom of speech, politics, terrorismと多様にあり、自分のニーズに合ったものを2クラス選択できます。お目当てのコーチが開講しているクラスをとるという方もいました。

ちなみにLabmannerを気にしていた私は1つ目にmanner & how to make persuasive speechを選択しました。ラッキーなことに生徒が私を含め二人(しかももう一人はICUDSのまりもちゃんでした♪)だったので、レクチャーの後実際にspeechをしてadviceをいただく、というとてもきめ細やかな実践的指導をしていただけました。自分たちのstanceにより声のトーンを変える、など今まで気の回せていなかった、ジャッジを説得するための重要なスキルが学べました。
ところで、7月の一か月間短期留学していたためにICUDSの練習に参加していなかった私はこの時久々にまりもちゃんのスピーチを聞いたのですが、とても内容の詰まったlogicalspeechで驚きました。他のICUDSの皆から彼女が7月の一か月ですごく上手くなったとは聞いていたのですが、私の想像を超えるものでした。たった一カ月でこれ程上達するとは、きっとものすごく努力したのだろうな、と思い感嘆しました。それに比べ、私は悲惨なスピーチをしてしまい、今まで何をしていたのかと反省し、もっと努力しなければと痛感しました。私のひどいスピーチにもご丁寧に指導してくださったKDSの岡さん、いやな顔せず聞いてフィードバックをしてくれたまりもちゃんには本当に感謝しています。刺激的なクラスをありがとうございました。

4.    Competition
今回のADIでは4日間にわたり大会が行われました。ADIの大会では、3日目までは常にそれまでのラウンドでの合計得点が近いチームと戦うので、ディベート経験の浅いチームにもブレイクのチャンスが十分にあります。私のチームはブレイクには至りませんでしたが、その代わり最終日はOct FinalからGrandpre Finalまで、全てのラウンドを見学できました。普段では機会のないような立派なディベーターたちのスピーチを聞くことができ、speechの構成の仕方、time managementengagerefutationwhipの仕方などとても勉強になり、同時にこのようなspeechが出来るよう自分を洗練しようと、刺激を受けました。

5.    Life at Guest House
ICUDSは今年も昨年同様、イエローサブマリンというゲストハウスに泊まりました。KDSHit-Uなども同じゲストハウスに宿泊していたため、とても良い交流の機会となりました。
Labから帰ってくると、先輩方がディベートをしたりモーションについて議論している姿をよく見かけ、ディベートへの熱意を感じました。私たちICUDS17も、教授さん(黒木健先輩)にジャッジをしていただきICUDSのメンバーで、時には遊びに来ていたUTをはじめ他大の方々と一緒にラウンドをしました。(このADIでは本当に教授さんにお世話になりました。ご多忙の中、17の為にジャッジやレクチャーをしてくださったり、私の個人的な質問にも答えてくださったりと、貴重な時間を割いてくださり本当にありがとうございました!また、大会のモーションの質問に親切に答えてくださった他大の先輩方にも本当に感謝しています。)
サブマリンで過ごす中で私はKDSの1年生の熱心さにすごく刺激を受けました。夜中まで先輩にargumentの立て方を教わっていたり、speech練をしたりと、すごく頑張っている人ばかりでした。どうりでKDSは皆上手いのだなと納得し、私も頑張らなくては、と励まされました。

6.    View of Japan
韓国で10日間生活し、私は日本での生活の素晴らしさ、ありがたさを実感しました。
(詳細が気になる方は是非ADIにご参加ください♪)日本に帰国してから今まで当たり前だと思っていたことに感謝の念を感じ、日々生活の豊かさを再確認させられました。(※もちろん韓国は素晴らしく発達した国です!日本のほうがより優れていて贅沢をしている点がある、ということです。)このように、広い視点から物事をみられるようになったことは、とても貴重な経験だと思います。はじめは驚いた異文化生活も、DSの皆とだからこそ楽しく過ごすことができることもADIの利点です。

7.    Overall
今回ADIに参加し、ディベートのコミュニティーというものを強く感じました。世界中の人が世界各地でディベートをしている、このように世界と繋がっているディベートに偉大さを感じ、それと同時にそのディベートに自分が関わっていることに気づき、自分の未来が一気に広がったように感じました。また、そのコミュニティーの結びつきの強さ、そして温かさに感嘆しました。私の目に映るディベーターは皆、ライバルというよりも、ディベートを愛し互いに高めあう仲間という様でした。だからこそ、自らの時間を割いてまで、ディベート経験の浅い私たちにも熱心に、納得できるまで指導してくださるのだと思いました。このような素晴らしいコミュニティーをもつディベートに出会えたことを心から幸せに感じました。


0 件のコメント:

コメントを投稿